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神の庭で舞う、神の使者【キイロウスバアゲハ・ウスバキチョウ】 [北海道]

大雪山はそのお花畑の大きさからアイヌ民族から「神の庭」「神々が遊ぶ庭」と呼ばれていました。
赤岳中腹にはコマクサ平と呼ばれる風衝地帯があって、大雪山の固有種が生きています。
キイロウスバアゲハは、大雪山の風衝地帯のお花畑を舞うアゲハチョウの仲間で、氷河時代の生き残りです。また、国の天然記念物で、大雪山の自然を代表する生き物です。

残念ながらこの一枚しか撮れませんでした。結構、飛んでいたのですが、本当に残念です。
幼虫は高山植物の女王コマクサしか食べません。3年かかって、卵から成虫になります。

コマクサも花が咲くまで5年かかります。共に大雪山の悠久の時の世界に生きています。

コマクサ平は日本一広さでコマクサ群落が見られます。キイロウスバアゲハもたくさん飛んでいます。
北国の厳しい自然環境のなかで花と蝶の織り成す夢のような世界。
キイロウスバアゲハは神の遊ぶ庭に舞う、神様の使者にふさわしい美しさがあります。

神の遊ぶ庭で舞うのはウスバキチョウばかりではありません。
ギンザンマシコは大雪山で繁殖する夏鳥です。オスは赤い羽根がきれいです。

つがいで現れましたが、メスは地味な色です。すぐいなくなってしまいました。

ギンザンマシコはハイマツの間を縫うように飛びますが、この個体はお花畑に降りてきました。

層雲峡ビジターセンターのレンジャーさんの話では今年は多数飛来し来ており、たくさん見られますとのことでした。

赤い喉が特徴のノゴマも夏鳥として飛来し、大雪山で繁殖します。

とてもよい声でさえずる神様の歌い手でしょう。

キイロウスバアゲハのone point
アゲハチョウの仲間はウスバアゲハの仲間とアゲハチョウの仲間に分けられます。ウスバアゲハの仲間はギフチョウの仲間とウスバアゲハの仲間に別れます。ウスバアゲハの仲間は多くが寒地性でパルナシュウスと呼ばれ気品のある姿が愛好家に喜ばれています。キイロウスバアゲハは日本では大雪山のホンの一部しか生息していませんが、本来は北極をめぐる広い地域に生息しています


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曼珠紗華

ウスバキチョウ、透けた羽が神秘的で、とても綺麗です・・・!
3年掛けて、このような美しい蝶が生まれるのですね^^
ノゴマは可愛らしい・・!
どんな声で歌ってくれるのか、是非とも聴いてみたいです(*´∀`)
by 曼珠紗華 (2006-07-20 17:14) 

あさぎいろ

曼珠紗華さんありがとうございます。ウスバキチョウは大雪山にしかいないので、なかなかおいそれと逢うわけにはいきません。ウスバキチョウの仲間は姿かたちから怪獣モスラのモデルになっているではないかと思います。幼虫は団子虫ではありませんが・・
by あさぎいろ (2006-07-20 21:49) 

tan-daily_blog_nature

ウスバキチョウの写真を先ほど雑誌で見ていたところです^^
やはり、美しいですね!
by tan-daily_blog_nature (2006-07-21 14:31) 

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