ヒョウモンたちの夏【ツマグロヒョウモン・オオウラギンスジヒョウモン・ウラギンヒョウモン】 [神奈川県 箱根町]
箱根の駒ケ岳の山頂は草原になっていますので、いろいろなチョウが飛び回ります。特に帰化植物のオオハンゴンソウがたくさん咲いているところが、最も多くのチョウを集めていました。
高原の夏の主役はヒョウモンチョウの仲間でしょう。今回は駒ケ岳山頂のヒョウモンチョウです。
ツマグロヒョウモンのメスがオオハンゴンソウで吸蜜していました。メスはきれいな翅の色をよく見せてくれる前に・・・
スーと一定距離で逃げるので、なかなかよいショットが撮れませんでした。次回に期待。
オオウラギンスジヒョウモンのメスが2,3頭吸蜜していました。オスは箱根湿性花園の夏を代表するチョウですが、遅れてあらわれたメスは、こんなところを飛んでいたのですね。
オオハンゴンソウは北米原産で明治時代に観賞用として渡来したそうですが、いまではあちこちの高原や湿原に野生化して問題になっています。しかしチョウにとっては蜜を提供してくれるありがたい花のようです。
でも、そんな帰化植物には目もくれずに、
ウラギンヒョウモンがウツボグサで吸蜜していました。後翅が鳥にかじられたのでしょう。痛々しい。
ウラギンヒョウモンはオオウラギンスジヒョウモンやツマグロヒョウモンの繁栄の陰で、草原の放置により勢力が衰退しているチョウです。
テッペンにある神社の脇の広場では、キアゲハとともにツマグロヒョウモンのオスが縄張りを作り、侵入者(侵入チョウ)には容赦しません。
この元気があれば、地球温暖化の影響で南国から侵入したなんていわせない。すっかり駒ケ岳の顔です。こうしてヒョウモンたちの夏の一日が過ぎています。
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