SSブログ

短くて豊かな川の物語【アカシジミ、モンシロチョウ】 [静岡県]

前から一度行ってみたかった柿田川に行ってきました。

01三島駅から富士山.jpg

東海道新幹線三島駅から雪解けが進む富士山が見えました。
たくさんの雪解けの水が地中深くしみ込んで行ったことでしょう。

02柿田川湧水群.jpg

富士山の雪解け水は、伏流水になって国道1号線のすぐ脇から大量に吹き出します。
静岡県清水町にある名水百選「柿田川湧水群」です。

03柿田川水源地.jpg

第1展望台から見た柿田川の源流部です。伏流水が吹き出す「湧き間」はおおよそ300カ所あり、1日あたり100万トンが吹き出し、水温は1年中摂氏15度だそうです。

04富士山の伏流水湧出.jpg

砂を巻き上げ、「湧き間」から大量の伏流水が吹き出しているのが見えました。

05ミシマバイカモ.jpg

柿田川には「ミシマバイカモ」という梅に似た花を咲かす固有種の水草を見ることができますが・・遠い。

06クレソンとモンシロチョウ.jpg

かつてクレソンの畑だった場所には、モンシロチョウが盛んに吸蜜と産卵に訪れていました。

07アサヒナカワトンボオス橙色.jpg

清流柿田川には約30種類のトンボが生息しているそうですが、源流部にはたくさんのアサヒナカワトンボが生息していました。「柿田川自然観察マップ」にはヒガシカワトンボとなっていますが、「日本のトンボ」という図鑑には、地図で見ると、どうもここらのカワトンボはアサヒナカワトンボ伊豆個体群になっていて、アサヒナカワトンボとニホンカワトンボの中間的特徴をもつそうです。しかし専門家でも産地が特定されないと分からないようです。オスは橙色の翅のものと、

08アサヒナカワトンボオス無色.jpg

無色の翅をもつものがいます。

09アサヒナカワトンボメス.jpg

メスの翅は無色ですが、翅先に白い点が見られます。

10アサヒナカワトンボ三角関係.jpg

オスのトンボは縄張り争いに忙しいのですが、交接していた無色の翅のカップルに怒った橙色のオスが、カップルを引きずり回していました。

11アサヒナカワトンボ交尾.jpg

アサヒナカワトンボの交尾時間はとても短くて、すぐに離れて飛んで行きました。あっさりとしたものですが、小さなオスは、大きなオスにメスを獲られないように、常にメスの後を追いかけていました。小さい体で頑張ってください。三角関係のメロドラマ。

12アカシジミ静止.jpg

草むらには羽化したてのようなアカシジミがじっとしていましたが、

13クモに捕獲されたアカシジミ.jpg

飛び立った瞬間、クモに捕われ短い一生を終わりました。悲しきヒロインの物語。

14柿田川下流.jpg

柿田川と狩野川の合流部です。柿田川の全長は1.2キロメートル。短くて豊かな川では、毎日たくさんの物語が生まれていることでしょう。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。