恋する京都の女(葵祭編)【ギフチョウ、ナミアゲハ、ウスバアゲハ、キタテハ、イチモンジチョウ、スジグロシロチョウ】 [京都府]
五月晴れの空の下、京都三大祭の一つ葵祭を見てきました。華麗な平安絵巻の世界を目の当たりにしましたが、ひねくれ者のチョウ好きおじさんはアオイという言葉に、ビビビと感じてしまいました。
葵祭のシンボルは、かつて京都にたくさんあったフタバアオイです。しかし今では珍しい植物となってしまったようです。フタバアオイを身に飾ることによって神様に会える、フタバアオイはご縁を結ぶ植物だそうです。
葵以外に葉の形が似ている桂の葉も使われるようです。この二つの葉の飾りを葵桂というそうです。葵祭に参加される方の冠や衣装、神様へのお供え物などにこの葵桂が飾られていました
葵祭「路頭の儀」が出発です。先頭は先日、上賀茂神社で行われた「賀茂競馬(かもくらべうま)」の騎手(乗尻)と馬たちです。葵祭の神事には馬が大活躍します。衣装も格好いい。
都の武人職の一つ馬寮使は鷹羽の矢を背負っており、勇ましい。
葵祭は天皇が勅使を派遣し、下鴨神社、上賀茂神社の神様にお供えすることからはじまったようです。源氏物語では光源氏が勅使となり、それを見たいがために恋のバトルが起きたようです。それほど葵祭は古い歴史を誇るようです。
天皇から派遣された勅使は行列に参加しませんので、勅使の代わりの方が行列に参加します。勅使代の乗る馬は銀面の飾りが目印です。この銀面のせいか馬がなかなか言うことを聞いてくれないようでした。
風流傘です。四人が交代で持つようです。
葵祭の花、斎王代を中心とした女人列が見えてきました。
斎王代が乗る腰輿はたくさんの葵桂で飾られていました。
斎王代の髪も双葉葵で飾られていました。
アオイと言えば、かつて京都にはギフチョウの産地がたくさんあったそうですが、いまではほとんどの産地で絶滅してしまったようです。ちなみに京都のギフチョウの幼虫の食草はフタバアオイではなくて、別種のミヤコアオイのようです。
いにしえの京都にはギフチョウを始め、たくさんのチョウが飛びかっていたようです。采女という、いにしえの宮中で働いていた女性の衣装にもたくさんのチョウが飛び交っていました。
写真で確認しましたが、衣装には五種類のチョウが描かれていました。本物のチョウとは形や模様が微妙に違いますが…
ギフチョウは間違いなく衣装の中で飛んでいます。
ナミアゲハもまたしかり。
さて、ギフチョウとナミアゲハの次に飛んでいるチョウは…
本命は、絹のような翅をもつウスバアゲハ
対抗はキタテハか。
翅に一筋模様があるのはたぶんイチモンジチョウでしょうけど、もしかしてサカハチチョウ、あるいはルリタテハ…
采女の衣装は、チョウの模様以外にもおめでたい青海波や松の模様があり、また情熱の赤いバラのようなツバキの花が胸元からのぞき、他の女人列の衣装とだいぶ違います。またもや京都の女(ヒト)に恋してしまいました。
葵祭は、2台のきらびやかな御車が四頭の牛(交代で)に引かれて、行列の華になっていました。これらの牛車は本物で毎回、宮内庁から借りるそうです。牛車の車輪の軋しむ音は意外と大きく、その本物の音にちょっと感激しました。
衣装にはモンシロチョウみたいなチョウがいるようですが、モンシロチョウのよい写真が見当たりませんでした。そこでモンシロチョウの代わりにシロチョウの仲間の代表、スジグロシロチョウです。ちなみに吸蜜しているサクラは京都御所に咲いている「御所御車返し」という品種です。そのサクラがあまりに綺麗に咲いていたので、時の天皇がサクラ見たさに牛車を引き帰らせたことから「御所御車返し」と名前が付いたそうです。
上賀茂神社の女性神職さんの衣装は向蝶の模様でした。次回はこの向蝶でブログを・・(いつのことになるやら)
(写真のチョウはすべて京都産ではございませんのであしからず。)
葵祭のシンボルは、かつて京都にたくさんあったフタバアオイです。しかし今では珍しい植物となってしまったようです。フタバアオイを身に飾ることによって神様に会える、フタバアオイはご縁を結ぶ植物だそうです。
葵以外に葉の形が似ている桂の葉も使われるようです。この二つの葉の飾りを葵桂というそうです。葵祭に参加される方の冠や衣装、神様へのお供え物などにこの葵桂が飾られていました
葵祭「路頭の儀」が出発です。先頭は先日、上賀茂神社で行われた「賀茂競馬(かもくらべうま)」の騎手(乗尻)と馬たちです。葵祭の神事には馬が大活躍します。衣装も格好いい。
都の武人職の一つ馬寮使は鷹羽の矢を背負っており、勇ましい。
葵祭は天皇が勅使を派遣し、下鴨神社、上賀茂神社の神様にお供えすることからはじまったようです。源氏物語では光源氏が勅使となり、それを見たいがために恋のバトルが起きたようです。それほど葵祭は古い歴史を誇るようです。
天皇から派遣された勅使は行列に参加しませんので、勅使の代わりの方が行列に参加します。勅使代の乗る馬は銀面の飾りが目印です。この銀面のせいか馬がなかなか言うことを聞いてくれないようでした。
風流傘です。四人が交代で持つようです。
葵祭の花、斎王代を中心とした女人列が見えてきました。
斎王代が乗る腰輿はたくさんの葵桂で飾られていました。
斎王代の髪も双葉葵で飾られていました。
アオイと言えば、かつて京都にはギフチョウの産地がたくさんあったそうですが、いまではほとんどの産地で絶滅してしまったようです。ちなみに京都のギフチョウの幼虫の食草はフタバアオイではなくて、別種のミヤコアオイのようです。
いにしえの京都にはギフチョウを始め、たくさんのチョウが飛びかっていたようです。采女という、いにしえの宮中で働いていた女性の衣装にもたくさんのチョウが飛び交っていました。
写真で確認しましたが、衣装には五種類のチョウが描かれていました。本物のチョウとは形や模様が微妙に違いますが…
ギフチョウは間違いなく衣装の中で飛んでいます。
ナミアゲハもまたしかり。
さて、ギフチョウとナミアゲハの次に飛んでいるチョウは…
本命は、絹のような翅をもつウスバアゲハ
対抗はキタテハか。
翅に一筋模様があるのはたぶんイチモンジチョウでしょうけど、もしかしてサカハチチョウ、あるいはルリタテハ…
采女の衣装は、チョウの模様以外にもおめでたい青海波や松の模様があり、また情熱の赤いバラのようなツバキの花が胸元からのぞき、他の女人列の衣装とだいぶ違います。またもや京都の女(ヒト)に恋してしまいました。
葵祭は、2台のきらびやかな御車が四頭の牛(交代で)に引かれて、行列の華になっていました。これらの牛車は本物で毎回、宮内庁から借りるそうです。牛車の車輪の軋しむ音は意外と大きく、その本物の音にちょっと感激しました。
衣装にはモンシロチョウみたいなチョウがいるようですが、モンシロチョウのよい写真が見当たりませんでした。そこでモンシロチョウの代わりにシロチョウの仲間の代表、スジグロシロチョウです。ちなみに吸蜜しているサクラは京都御所に咲いている「御所御車返し」という品種です。そのサクラがあまりに綺麗に咲いていたので、時の天皇がサクラ見たさに牛車を引き帰らせたことから「御所御車返し」と名前が付いたそうです。
上賀茂神社の女性神職さんの衣装は向蝶の模様でした。次回はこの向蝶でブログを・・(いつのことになるやら)
(写真のチョウはすべて京都産ではございませんのであしからず。)
蝶柄の衣装、上品で京都らしいですね♪
向蝶の模様は言われないと気が付かないと思います。
同定はできませんが・・^^;
by ぜふ (2016-06-07 07:22)
ぜふさん
チョウの文様もたくさんあって、これも奥深いものがあります。
今回、適当に同定してみましたが、「遊び心」ですので、おゆるしお。
by アサギいろ (2016-06-07 22:51)