私の巡礼の年(五島列島奈留島江上天主堂編)(長崎キリシタン世界遺産)【クロマダラソテツシジミなど】 [長崎県]
長崎県の海岸にいる「海のクロツバメ●ジミ」(略してクロ)を探しながら巡礼する旅の続きです。数年前に五島列島の真ん中に位置する奈留島にある江上天主堂まで行ってきました。江上天主堂とその周りの集落は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つです。今回も福江島から定期船にレンタサイクルを乗せ、奈留島では江上天主堂のほか島内各地を自転車で巡りました。
奈留島へは、福江港からフェリーに乗って出発です。
奈留島の奈留港に到着しました。奈留島ってどんな島だろう。ワクワクです。
まずは案内版で行き先の確認です。奈留島にあるユーミンの「瞳を閉じて」の歌碑は、青春をユーミンの歌と共に過ごした世代としては、絶対に行かねばなりませぬ。目的は「遠いところにいる友達に(潮騒の音がもう一度届くように)海の碧さをもう一度伝えるために・・・」(歌詞の丸写し、ご勘弁。)
江上天主堂までは片道7.6キロ。なんてことはないと思いましたが・・あま〜い。
奈留港の近くにソテツ並木がありました。
ソテツ並木にはすっかりおなじみのクロマダラソテツシジミがいました。
クロマダラソテツシジミがメスをめぐって追いかけっこ。クロ○○とつきますが、目的のクロではありません。
奈留港近くに咲いていたニラの花で、普段は南の島にいるカバマダラが飛んでいました。
カバマダラもメスをめぐって追いかけっこ。カバマダラは、ニラの花がよく似合います。
アカタテハもランタナの花で吸蜜していました。ランタナの花はチョウに大人気です。
地べたにはベッコウバチが大きなクモの獲物を引っ張っていました。
レンタサイクルの「アカカメ号」に乗って、奈留高校にあるユーミンの「瞳を閉じて」の歌碑にとうちゃこ。この歌碑と関係ないことですが、お名前が「瞳」さん、曰く『「瞳を開けて」って死んでるってことじゃないの。』おっしゃるとおりです。閉じててよかった。
現在、江上天主堂の見学をするには「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーション」に事前連絡が必要ですが、訪問した当時は、奈留島の繁華街の外れにある奈留教会に江上天主堂の見学を申し込み、鍵を借りることになってました。さっそく奈留教会に見学の申し込みに行きました。教会の花壇は、信者の方が手入れをされているようで、キレイな花がたくさん咲いていました。写真は花壇の先にあるルルドです。
ルルドにはナツズイセンが綺麗に咲いていました。
花壇に咲いているランタナの花にアオスジアゲハが吸蜜に訪れていました。奈留教会を背景にパチリ。
動きのはやいアオスジアゲハもランタナの花で吸蜜に夢中です。
ナミハゲハも吸蜜に訪れていました。
カラスアゲハまで吸蜜に訪れていました。奈留教会の花壇でたくさんのチョウの写真を撮らせていただき、教会の方に感謝します。
奈留教会で江上天主堂の鍵を借り、レンタサイクルで江上天主堂を目指し奈留島の道を北上ました。途中の夏井漁港に到着です。
夏井漁港の海に目をやると小魚がいっぱい泳いでました。奈留島はこの豊かな海の恵みで成り立っているようです。地元の方に魚の種類の名前を教えていただきましたが、頭の中の消しゴムがすべてを消し去ってしまいました。
奈留島の西海岸にある江上天主堂に行くには、ここから快適な自然遊歩道の山道を越えて、天主堂まで行けるのかと思いましたが、この自然遊歩道は、とんでもない道で人気が全くないらしく、たくさんの蜘蛛の巣に覆われ、歩くのがたいへんでした。
蜘蛛の巣だらけの山道を自転車を押しながら、息をハア ハアして登りました。あとから分かったことですが、立派な車道のトンネルがこの下を通っていました。
山道を下りて、海沿いの道を進むと世界文化遺産の構成資産、江上天主堂にとうちゃこ。江上天主堂は、国の重要文化財でもあります。
江上天主堂は、他にも数々の教会建築を手がけた鉄川与助棟梁が建てた教会の一つです。水色の窓とクリーム色の壁の配色が上品で、大正時代に建てられた建物とは思えないモダンさがあります。
江上天主堂のバラ窓の飾りは、ステンドグラスの代わりに木製の水色のバラの花でした。
江上天主堂の窓ガラスは、高価なステンドグラスの代わりに、信者の方が手描きした黄色いバラの花が描かれていました。この手描きのバラ模様のことをNHKのドキュメント番組が「幸せの黄色いバラ」と紹介していました。
江上集落を海から眺めました。江上天主堂は、その当時の集落の信者の方がキビナゴ漁で稼いだ資金と信者の方の労働奉仕により建てたそうです。
今回は出番が少ないですか、レンタサイクル「アカカメくん」を大串湾をバックに撮影しました。アカカメくんに乗って奈留島の大串湾の海沿いの道を南下しました。
大串湾の海岸でイシガケチョウが産卵していました。
奈留島はふつうは南の島で生えているハマジンチョウの北限になるそうです。ハマジンチョウは熱帯ではマンゴローブを形成する植物の一種のようです。
奈留島のハマジンチョウ群落地は南の島のマングローブ林とは異なった雰囲気です。この群落地は現在は国の天然記念物のようです。
ハマジンチョウ群落地にユッカ蘭が咲いていました。
大串湾をさらに行くとビーチロックという天然のコンクリートの浜がありました。
ビーチロックを見たことも聞いたこともなかったのですが、この浜も天然記念物です。
江上集落から同じ道を戻るのもなんですからと、西海岸の海沿いの道を南下しました。ところが、すぐにつづら折りのものすごい山道になり、またもやアカカメくんを押しながら息をハア ハアして登りました。こんなことなら前に来た道を行った方がよかったと後悔ばかり。「こころ旅」の火野正平さんなら「息をハア ハアしたいのなら夜の私の部屋で。」と冗談の一つも出ますが、とてもそんなこと・・。とうちゃこした小田河原展望台は奈留島と久賀島の海峡である「奈留瀬戸」が、よーく見えました。
展望台からは長い下り坂。「人生下り坂、最高!」今回も叫んでしまいました。
次に奈留港の南にある奈留千畳敷に向かいました。その途中にある漁港の岸辺には、たくさんのランタナが咲いていて、モンキアゲハが吸蜜に訪れていました。
奈留千畳敷に行く山道の峠付近にクロセセリがいました。
同じ山道にダンギクが咲いていました。ダンギクは九州独特の植物ですが、この花を見ると九州に来ていることを実感します。今日で三度目の息をハア ハアしてアカカメくんと峠まで登りました。
峠を越えたところで、奈留千畳敷の全容が見えて来ました。それにしても三度の峠越えを含め、自宅のパソコンで調べたところ、この日も走行距離は25キロを越えていました。
奈留千畳敷にとうちゃこです。岩場にはクロの幼虫の食草もありました。クロは何処に・・。
奈留千畳敷の海浜植物の花にアオスジアゲハが吸蜜していました。クロは見当たらない・・。
奈留千畳敷でクロを探しましたが、影も形も・・。残念ながらタイムリミットです。そして本ブログをご覧の皆さまに奈留島の海の碧さを伝えることができたでしょうか。
福江島に戻るため、奈留港の奈留ターミナルに戻り、福江港行きの定期船に乗りこみました。奈留ターミナルの売店で、奈留島の来島記念に奈留高校の生徒さんがデザインした「瞳を閉じて〜ゲンキにナルナル、ナルシマTシャツ」を買いました。今でも現役で、とても丈夫で長持ちしています。
奈留島。さらばでござる。また来るまで。
奈留島へは、福江港からフェリーに乗って出発です。
奈留島の奈留港に到着しました。奈留島ってどんな島だろう。ワクワクです。
まずは案内版で行き先の確認です。奈留島にあるユーミンの「瞳を閉じて」の歌碑は、青春をユーミンの歌と共に過ごした世代としては、絶対に行かねばなりませぬ。目的は「遠いところにいる友達に(潮騒の音がもう一度届くように)海の碧さをもう一度伝えるために・・・」(歌詞の丸写し、ご勘弁。)
江上天主堂までは片道7.6キロ。なんてことはないと思いましたが・・あま〜い。
奈留港の近くにソテツ並木がありました。
ソテツ並木にはすっかりおなじみのクロマダラソテツシジミがいました。
クロマダラソテツシジミがメスをめぐって追いかけっこ。クロ○○とつきますが、目的のクロではありません。
奈留港近くに咲いていたニラの花で、普段は南の島にいるカバマダラが飛んでいました。
カバマダラもメスをめぐって追いかけっこ。カバマダラは、ニラの花がよく似合います。
アカタテハもランタナの花で吸蜜していました。ランタナの花はチョウに大人気です。
地べたにはベッコウバチが大きなクモの獲物を引っ張っていました。
レンタサイクルの「アカカメ号」に乗って、奈留高校にあるユーミンの「瞳を閉じて」の歌碑にとうちゃこ。この歌碑と関係ないことですが、お名前が「瞳」さん、曰く『「瞳を開けて」って死んでるってことじゃないの。』おっしゃるとおりです。閉じててよかった。
現在、江上天主堂の見学をするには「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーション」に事前連絡が必要ですが、訪問した当時は、奈留島の繁華街の外れにある奈留教会に江上天主堂の見学を申し込み、鍵を借りることになってました。さっそく奈留教会に見学の申し込みに行きました。教会の花壇は、信者の方が手入れをされているようで、キレイな花がたくさん咲いていました。写真は花壇の先にあるルルドです。
ルルドにはナツズイセンが綺麗に咲いていました。
花壇に咲いているランタナの花にアオスジアゲハが吸蜜に訪れていました。奈留教会を背景にパチリ。
動きのはやいアオスジアゲハもランタナの花で吸蜜に夢中です。
ナミハゲハも吸蜜に訪れていました。
カラスアゲハまで吸蜜に訪れていました。奈留教会の花壇でたくさんのチョウの写真を撮らせていただき、教会の方に感謝します。
奈留教会で江上天主堂の鍵を借り、レンタサイクルで江上天主堂を目指し奈留島の道を北上ました。途中の夏井漁港に到着です。
夏井漁港の海に目をやると小魚がいっぱい泳いでました。奈留島はこの豊かな海の恵みで成り立っているようです。地元の方に魚の種類の名前を教えていただきましたが、頭の中の消しゴムがすべてを消し去ってしまいました。
奈留島の西海岸にある江上天主堂に行くには、ここから快適な自然遊歩道の山道を越えて、天主堂まで行けるのかと思いましたが、この自然遊歩道は、とんでもない道で人気が全くないらしく、たくさんの蜘蛛の巣に覆われ、歩くのがたいへんでした。
蜘蛛の巣だらけの山道を自転車を押しながら、息をハア ハアして登りました。あとから分かったことですが、立派な車道のトンネルがこの下を通っていました。
山道を下りて、海沿いの道を進むと世界文化遺産の構成資産、江上天主堂にとうちゃこ。江上天主堂は、国の重要文化財でもあります。
江上天主堂は、他にも数々の教会建築を手がけた鉄川与助棟梁が建てた教会の一つです。水色の窓とクリーム色の壁の配色が上品で、大正時代に建てられた建物とは思えないモダンさがあります。
江上天主堂のバラ窓の飾りは、ステンドグラスの代わりに木製の水色のバラの花でした。
江上天主堂の窓ガラスは、高価なステンドグラスの代わりに、信者の方が手描きした黄色いバラの花が描かれていました。この手描きのバラ模様のことをNHKのドキュメント番組が「幸せの黄色いバラ」と紹介していました。
江上集落を海から眺めました。江上天主堂は、その当時の集落の信者の方がキビナゴ漁で稼いだ資金と信者の方の労働奉仕により建てたそうです。
今回は出番が少ないですか、レンタサイクル「アカカメくん」を大串湾をバックに撮影しました。アカカメくんに乗って奈留島の大串湾の海沿いの道を南下しました。
大串湾の海岸でイシガケチョウが産卵していました。
奈留島はふつうは南の島で生えているハマジンチョウの北限になるそうです。ハマジンチョウは熱帯ではマンゴローブを形成する植物の一種のようです。
奈留島のハマジンチョウ群落地は南の島のマングローブ林とは異なった雰囲気です。この群落地は現在は国の天然記念物のようです。
ハマジンチョウ群落地にユッカ蘭が咲いていました。
大串湾をさらに行くとビーチロックという天然のコンクリートの浜がありました。
ビーチロックを見たことも聞いたこともなかったのですが、この浜も天然記念物です。
江上集落から同じ道を戻るのもなんですからと、西海岸の海沿いの道を南下しました。ところが、すぐにつづら折りのものすごい山道になり、またもやアカカメくんを押しながら息をハア ハアして登りました。こんなことなら前に来た道を行った方がよかったと後悔ばかり。「こころ旅」の火野正平さんなら「息をハア ハアしたいのなら夜の私の部屋で。」と冗談の一つも出ますが、とてもそんなこと・・。とうちゃこした小田河原展望台は奈留島と久賀島の海峡である「奈留瀬戸」が、よーく見えました。
展望台からは長い下り坂。「人生下り坂、最高!」今回も叫んでしまいました。
次に奈留港の南にある奈留千畳敷に向かいました。その途中にある漁港の岸辺には、たくさんのランタナが咲いていて、モンキアゲハが吸蜜に訪れていました。
奈留千畳敷に行く山道の峠付近にクロセセリがいました。
同じ山道にダンギクが咲いていました。ダンギクは九州独特の植物ですが、この花を見ると九州に来ていることを実感します。今日で三度目の息をハア ハアしてアカカメくんと峠まで登りました。
峠を越えたところで、奈留千畳敷の全容が見えて来ました。それにしても三度の峠越えを含め、自宅のパソコンで調べたところ、この日も走行距離は25キロを越えていました。
奈留千畳敷にとうちゃこです。岩場にはクロの幼虫の食草もありました。クロは何処に・・。
奈留千畳敷の海浜植物の花にアオスジアゲハが吸蜜していました。クロは見当たらない・・。
奈留千畳敷でクロを探しましたが、影も形も・・。残念ながらタイムリミットです。そして本ブログをご覧の皆さまに奈留島の海の碧さを伝えることができたでしょうか。
福江島に戻るため、奈留港の奈留ターミナルに戻り、福江港行きの定期船に乗りこみました。奈留ターミナルの売店で、奈留島の来島記念に奈留高校の生徒さんがデザインした「瞳を閉じて〜ゲンキにナルナル、ナルシマTシャツ」を買いました。今でも現役で、とても丈夫で長持ちしています。
奈留島。さらばでござる。また来るまで。
幸せのクロいチョウはるすだったんですね、ざんねん。
カバちゃんはエトランゼなんですね。
by ぜふ (2018-08-20 23:28)
ぜふさん。
岩場でシジミチョウの仲間を見かけると、クロかとアドレナリンが出っぱなし状態になりますが、違うと分かると・・・その落差が大きいです。
カバマダラは、奈留島で幼虫の食草の一つであるフウセントウワタがたくさん見れましたので、それが関連しているようです。
by あさぎいろ (2018-08-21 22:32)