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いったんお別れ、またお目にかかりましょう。【ヒメウラナミジャノメ、ジャノメチョウ、イチモンジセセリ】 [島根県]

前回の続き、9月の隠岐諸島、西ノ島での話しです。

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西ノ島の一の宮(格式が高い神社)は姫君様をお祭りする由良比女神社だそうです。

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由良比女神社の前に広がる海岸に、11月末から3月初めまでの間、イカの大群が押し寄せることがあるそうです。当時、まだイカが来る時期ではないので、アオサギも暇そうです。

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昔々の言い伝えですが、由良比女様の手をイカが噛んで、無礼のお詫びに……。それからは大きなイカが浜に来るそうです。地元の方の話しでは、大きくてもおいしいイカだそうです。

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島前で一番高い山は焼火山です。言い伝えでは、鎌倉時代、後鳥羽上皇が隠岐に流された時、あわや遭難しかけたそうですが、焼火山から神火が見え、難を逃れたとのことです。それ以来、船乗りの目印だそうです。

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焼火神社の拝殿です。焼火神社はそんなことで、船乗りの信仰が厚いそうです。隠岐汽船のフェリーは、西ノ島に入港するとき、焼火神社に対して、汽笛でごあいさつをするそうです。

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本殿は岩の中に半分のみこまれる形で建っています。絶壁にも岩穴にも神様が宿っているそうです。焼火神社は国指定の重要文化財です。

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焼火山一帯は御神域なので、隠岐の島の自然が残っていて、県の天然記念物に指定されていました。

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9月頃はホトトギスの花がいたる所で咲いていました。

チョウジガマズミの実.jpg

そしてチョウジガマズミが赤い実を付けていました。

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尾根道にはイタチがちょろちょろ。西ノ島は古い時代に本土から分かれたため、イタチとウサギはいますが、キツネやタヌキ、シカやイノシシ、サルはいません。隣の知夫里島は、逃げ出したタヌキが、今や人の数よりいるそうです。ウサギは隠岐の固有種ですが、今回は会えませんでした。

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島前カルデラの中央火口丘だった焼火山山頂は展望台があって、外輪山の山々を眺めることができます。中ノ島がよく見えました。

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振りかえれば、夕陽を浴びた焼火山の山頂(テレビ中継のアンテナが建っています。)が赤く光っていました。でも、そろそろ下山しないと暗くなります。

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登山道にいたヒメウラナミジャノメも夕陽を浴びて光っていました。

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チョウが翅を開いた形の西ノ島で西側の翅先の位置に鬼舞展望台があります。

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ここからは、島前カルデラの中央火口丘の焼火山がよく見えることと、

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その外輪山の西ノ島と、

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振り返れば知夫里島。水平線に浮かぶ島々に、地球が丸いことを実感できます。

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西ノ島の赤尾展望台には昨日船から見た通天橋などがある国賀海岸が見えました。

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ジャノメチョウがその海を覗いていました。

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放牧地のお花畑にはジャノメチョウが吸蜜していました。

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メハジキの花にはイチモンジセセリが訪問していました。

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イチモンジセセリはお花好きなので、ゲンノショウコでも吸蜜していました。

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ジャノメチョウも負けずにゲンノショウコの花で蜜を吸っていました。

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ゲンノショウコは、赤い花も咲いていました。

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フェリーが出航します。「いったんお別れしますが、またお目にかかりましょう。」と一反木綿と目玉親父が言ってました。

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今回の旅は、中ノ島や知夫里島に行き損ないました。名残り惜しいのですが、島前のシンボル焼火山にサヨナラを告げました。焼火山は、またおいでというように、いつまでも航跡の向こうに立ってました。
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蒼色と藍色【ヒメアカタテハ、アカタテハ、ウラギンスジヒョウモン、ナミアゲハ】 [島根県]

前回に引き続き隠岐の西ノ島の話しです。

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西ノ島の主要産業は漁業と牛の放牧だそうです。田んぼは全くないそうです。

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西ノ島の景観は牛や馬が作り上げたそうです。牛はただいま休憩中です。

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西ノ島には約1,000頭の牛と50頭の馬が放たれているそうです。ハイキングコースに馬がいました。

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立派な馬が怪しいおじさんを監視に来ました。「怪しいものではございません。(立派に怪しいやつ)ちっと通してくだしゃんせ。」とご挨拶しました。

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さらにもう一頭、立派な馬が寄ってきます。

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牛が食べることができない崖に咲く花にジャノメチョウが訪れていました。

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放牧地の所々にはお花畑が残っています。

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お花畑の花にたくさんのチョウが吸蜜していました。特にヒメアカタテハはたくさん見かけました。

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ヒメアカタテハは、吸蜜に夢中で、カメラを向けても全く動ぜず。

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ジャノメチョウもたくさん飛んでいました。

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放牧地に咲くカワラナデシコの清楚な花。

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まーるいヒメヒゴタイ?それともノアザミかな。

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ツリガネニンジンは、花に特徴があるのですぐに分かりました。

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このチョウも鑑定が難しい。ウラギンスジヒョウモンだったら絶滅が心配されています。

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ウラギンスジヒョウモンが、ここでは健在のようです。

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牛が来ない断崖にはトウテイランの群落があり、蒼海をバックに薄藍の花を咲かせていました。

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トウテイランの花畑をヒメアカタテハが飛び回ります。

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アカタテハは、薄藍の花に赤いアクセントを添えていました。

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メハジキの花にはアゲハが優雅に舞っていました。

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アゲハの恋は歌に出てきます。♪〜対のアゲハの誘い、誘われ〜♪

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日本海が作り上げた摩天崖の景観。

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国賀海岸は大山隠岐国立公園の代表的な景観の一つです。

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通天橋も日本海の荒波が作り上げました。

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国賀海岸の海岸には国賀神社が鎮座していました。

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国賀神社には青い花が咲いていました。
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流されて【イチモンジセセリ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、シルビアシジミ】 [島根県]

明日から12月。それなのに9月に行った隠岐の話しですみません。

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島後の西郷港から高速船に乗って島前の西ノ島の別府港に着きました。

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島前も古い火山地形から成り立っており、世界ジオパークに認定されています。西ノ島の焼火山を中心に3つの島(外輪山)がぐるりと囲んでいます。

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別府港の花壇には、島に生える日本固有種トウテイランの花が咲いていました。

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トウテイランにホウジャクの仲間が吸蜜に訪れていました。

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イチモンジセセリも吸蜜していました。

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西ノ島には鎌倉幕府の倒幕を企てた時期、後醍醐天皇が1年ほど流されたそうです。後醍醐天皇は別府港近くのこの場所あたりに御所を構えたそうですが、島後にも同じような言い伝えがあり、はっきりしないようです。

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黒木御所の跡地には、石碑が建っています。自然ばかりでなく、歴史でも楽しめる島です。

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別府港からひと山を越えた浦郷港から観光船が出ています。観光船に乗って海から世界ジオパークを楽しみました。

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チョウの形をしている西ノ島の海上交通をスムーズにするため、船引という場所に運河が掘削されました。観光船は船引運河を国賀海岸に向かって北上していきました。

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ダイナミックな国賀海岸を代表する摩天崖の岸壁がそそり立っていました。

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岩でできた自然の橋、通天橋は海から見ると、意外にとても大きな橋でした。

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形が象さんです。

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波の穏やかな日は、国賀海岸にある洞窟を船に乗って探検することができます。

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洞窟の周りにはコバルトブルーの海が広がります。船で洞窟の入ることができれば、その人に幸運が訪れるそうです。やったね。

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明暗の岩窟の中を船が進みます。

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明暗の岩窟の出口にもコバルトブルーの海が広がります。

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西ノ島には国賀海岸の展望台から海岸に向かって、牛馬の放牧場を行くハイキングコースがあります。

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このハイキングコースにはチョウがたくさん飛んでいました。

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ミヤコグサの上でシジミチョウの仲間が吸蜜していました。

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シロツメグサでヤマトシジミも吸蜜していました。

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放牧地の灌木にはルリシジミが止まっていました。

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ルリシジミのメスもいました。カメラに気づいて、海に向かって飛んで行きましたが、風に流されていました。
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銀尽くし(石見銀山世界遺産編)【ベニシジミ、ウラギンシジミ、ヒメジャノメ】 [島根県]

島根県の旅は続きます。

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世界遺産「石見銀山」に行ってきました。代官所跡は石見銀山に関する博物館になっていました。

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それでは世界遺産石見銀山を巡りましょう。天気は雨が降ったり止んだりの重たい日でした。

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石見銀山の街は古い時代からの建築物がそのまま残り、日本人の郷愁を誘いますが、これらの建物も世界遺産です。

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古い民家の縁側で猫の人形が日向ぼっこ……。曇り空で日が差していませんが。

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ベニシジミがニラの花の上で風に揺られていました。

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公園の入口の林縁にはウラギンシジミがひらひらと飛んでいました。銀山にはウラギンシジミがつきものなのでしょうか。

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近代に入っても銀や銅の採掘や製錬が行われていたようですが、いまは夢の跡となっていました。レンガ積みにもかつての人の息づかいを感じました。

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製錬所跡の隣には人々の無事を願うお寺の跡があって、お地蔵さんがいい雰囲気になっていました。ここでもかつて生活していた人々の気を感じます。

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森にはヒメジャノメが飛んでいました。感傷に浸る間もなく、チョウ好き親父に戻って、チョウを追いかけ、走り回ってしまいました。

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銀山の採掘孔は間歩と呼ばれているそうです。龍源寺間歩はかつての採掘跡を見学できました。

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雨上がりの帰り道ウラギンシジミが吸水?していました。銀山にウラギンシジミがよく似合うとはだれもいっていませんが、銀が銀を呼ぶのでしょうか。

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別の場所にいたウラギンシジミですが、メスの翅表も銀色です。今日は銀尽くし。
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縁結びのローカル線に乗って【イチモンジセセリ、ベニシジミ】 [島根県]

昨年、隠岐の島に行くべき島根県に乗り込みましたが、台風の接近により船が出航せず、中止となってしまいました。そのときの話しをします。

01出雲大社拝殿<img src=

台風が接近していましたが、雨は降ったり止んだりだったので、出雲大社にお参りしました。

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この年、出雲大社の御本殿は遷宮を迎え、吹き替えられた屋根がきれいでした。この際、良いご縁を願おうという方々がたくさんお参りしていました。

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因幡の白兎伝説のウサギは隠岐の島からきたそうです。でも、隠岐の島では見ることができませんでした。隠岐の島はクマ、キツネ、タヌキなど肉食獣がいない(イタチはいるそうです。)ので、ウサギがたくさんいるそうです。またイノシシやシカもいないので、山や畑が荒らされる心配もないそうです。そんなウサギ天国なのに…なぜ。

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雨の中、イチモンジセセリがヘクソカズラで吸蜜していました。イチモンジセセリは秋に大挙して移動するそうですが、このイチモンジセセリも流れ者なのでしょうか。

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とにかく腹が減っては動けないので、名物の出雲そば屋に入りました。割子そばの食べ方がイラストで紹介されていて、美味しくいただくことができました。

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出雲大社から一畑電車に乗って湖遊館新駅で降りました。今回もローカル線で駅めぐりをしましたが、巡礼をした訳ではありません。

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宍道湖ネイチャーランドってどんなとこ。興味津々です。

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宍道湖自然館コビウスに入りました。宍道湖や島根県沿岸にすむ魚介類が展示されていました。松江市出身のテニスの錦織選手の大好物「ノドグロ」はいたのか…。わからない。すくなくとも開きは泳いでいなかった。

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ミノカサゴがいました。じゃんけん「チョキ」私の勝ちです。

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隣には宍道湖グリーンパークがあり、野鳥観察ができるようになっていました。当時、ハクチョウはまだ来ていませんでした。

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宍道湖ネイチャーランドで因幡の石兎を発見。「ワニに皮を剥がされないようにね。」といいながら、なでなで。不幸を移してきました。

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ベニシジミがオミナエシで愛を囁いていましたが、うまく行かなかったようです。

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一方のベニシジミが帰化植物ヤナギハナガサで吸蜜していました。良縁とは行かなかったのですが、雨の中、収穫なしではなかったので、これも良しとしました。
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目玉の模様はお花好き【ジャノメチョウ】 [島根県]

9月に行った隠岐の旅の話しも後半戦に突入します。まだまだ先は長いのですが、9月の話しを続けてよいのだろうか。

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隠岐の玄関口、西郷港には鬼太郎のモニュメントがありました。モニュメントの一部が渦巻きになっていて、吸い込まれると……。

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目玉の噴水から飛び出ました。そこは鳥取県境港。境港はゲゲゲの鬼太郎の生みの親、水木しげるの故郷です。

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境港の街中はゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪たちのモニュメントで溢れていました。

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JR境港線の駅にはそれぞれ妖怪の名前がつけられていました。境港駅は鬼太郎駅です。

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猫娘の電車に乗って鬼太郎に会いに行きました。ついでに目玉親父にも…。

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猫娘電車は座席のシートにも猫娘であふれています。。
猫娘にそっくりな娘、知っています。小柄で、気が強くて、寂しがりやで、甘えん坊で、わがままで、おせっかいで、気まぐれで……。あなたの周りにもきっといるはず。

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目玉親父の電車もあります。

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隠岐諸島の島前にある西ノ島の草原にくりくり目玉を光らせて、ジャノメチョウが飛んでいました。

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ジャノメチョウは野の花を次から次に訪れ吸蜜していました。

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隠岐を代表する花トウテイランにも吸蜜に訪れていました。さあ、つぎはいよいよあれですか。
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隠岐の山旅その3【アサギマダラ、ミドリヒョウモン、ダイミョウセセリ】 [島根県]

隠岐の山旅の話しが続きます。しつこくてすみません。

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今回はチョウから入ります。アサギマダラがヒヨドリバナの仲間で吸蜜していました。

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連続登場のミドリヒョウモンはミゾソバで吸蜜していました。

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カミシモに白線のある関西のダイミョウセセリも顔を見せてくれました。

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赤とんぼの仲間は鑑定が難しいのですが、ナツアカネが連続登場です。

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隠岐は古い時代に本土から離れたので、陸上の貝類は独特の進化をとげ、たくさんの種類が生息しています。詳しく鑑定した訳ではありませんが、「オキマイマイ」もその一つで絶滅が心配されています。

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隠岐の島のオサムシの仲間も島の固有種です。この隠岐の島固有種のカタツムリの仲間を捕食する「オキマイマイカブリ」も固有種です。マイマイカブリの仲間は敵の襲われるとお酢のような悪臭をまき散らすため、とても不快な思いをすることになります。しばらくは二度と触りたくなくなります。いわゆる「屁っ放り虫」

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タチドコロの花です。植物の名前の由来を調べましたが、図鑑には記載されておらず、正体は不明です。Webにはヤマイモの仲間でダイミョウセセリの幼虫の食草と書かれていました。

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カワミドリは図鑑に名前の由来は不明と書いてありました。葉や茎は薬草だそうです。

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隠岐の代表的景観の一つは、この隠岐の島の北側にある白島海岸です。ちなみに黒島も代表する景観です。

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隠岐の島の西側にある那久岬からは、これから行く島前の島影が見えました。

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那久岬近くの林道にはヒメヒゴタイが咲いていました。

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隠岐の島の池にはシロバナサクラダテが地味にだけどたくさん咲いていました。

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隠岐の島には南洋の植物と北方の植物が混在して生息しており、そのことが国立公園「隠岐」の特徴の一つとなっているそうです。隠岐の島の池には北方系のエゾミソハギが名残りの花を咲かせていました。

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池でリスアカネが小さなガを捕らえて、ムシャムシャ食べていました。リスアカネのリスは可愛いリスからきたものではありません。

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池の水辺にはアオイトトンボが優雅に飛んでいました。アオイトトンボの仲間はトンボの中でも最も古い時代に分化した原始的なトンボの仲間と図鑑に書いてありました。地球上では大先輩なのです。

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沖縄の名護岳で発見されたことからナゴランといいます。初夏にとてもいい香りの花を咲かせるそうですが、今は花のナゴリがあるだけです。名護岳ではめったにお目にかかれませんが、隠岐にはまだ残っているそうです。盗掘等により絶滅が心配されています。

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大昔から隠岐を見守って来た国の天然記念物「八百杉」です。
まだまだ隠岐の生物を見つめるブログは続きます。
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隠岐の山旅その2【サカハチチョウ、ミドリヒョウモン、カラスアゲハ】 [島根県]

先週から風邪を引いてしまい、ずーっと声が出ませんでした。のど風邪はなかなか治りません。
そんなことで、前回の続きですが、間が空いてしまいました。

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隠岐の島後にある大満寺山の山頂付近で突然の雨にあい、おろおろしてしまいました。

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山頂からは島前の島影がよく見えますが、その上には真っ黒な雲が横たわっています。雷が恐いので早々に撤退しました。

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大満寺山の山域にはいろいろと珍しいチョウが飛んでいるようです。たとえば、関東では千葉県の山でしか生息していない森林性のシジミチョウとか、九州の火山地帯の名が付いた生息地が限られているゼフィルスとか……。
このサカハチチョウも亜種とは言えませんが、春型の翅模様は隠岐の島独特のものだそうです。

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ただしサカハチチョウの夏型の翅模様は特に変異は無いようです。

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隠岐の島で、主に南洋で飛んでいるオキナワルリチラシを見ることができました。

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アザミも地方独特のものが多いのですが、ミドリヒョウモンが吸蜜しているアザミは隠岐の固有種「オキアザミ」ではなく「オオバアザミ」のようです。

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カラスアゲハも地域によって変化が見られるのですが、隠岐の島はどうなんだろう。

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大満寺山の林道には、オトコエシ(男郎花)がたくさん咲いていて、チョウが吸蜜に訪れていましたが、草原に咲くオミナエシ(女郎花)はなかなか見れませんでした。

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秋の七草、ナデシコは、オミナエシと同様なかなか見れませんでした。

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林道で見られたトンボの一種は、おおきなオニヤンマです。

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赤とんぼはたくさん飛んでいましたが、赤い棒の先には真っ赤なナツアカネが止まっていました。

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9月なのでギンリョウソウモドキだと思いますが、咲いていました。

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ショウマの仲間はたくさんあり、同定が難しいのですが、先ずは一般的なサラシナショウマです。林道沿いに咲いていました。

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花穂が立っていたことからオオバショウマと思われます。

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隠岐には独特の両生類が生息しています。大満寺山の登山道にいた隠岐固有種「オキタゴガエル」は雨が降ったおかげで見ることができました。でも暗い中、動きが早くて…ピンボケばかり。

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隠岐固有種「オキサンショウウオ」は発見することができませんでした。でも隠岐世界ジオパークの展示室で「オキサンショウウオ」のとぼけた顔を見ることができました。

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隠岐の島町に所属する竹島にはかつてニホンアシカが生息していましたが、人の営みのより絶滅してしまいました。とても悲しい出来事です。
隠岐固有の珍しい動植物を紹介するブログはまだまだ続くと思いますが、もうすぐ冬。それまでに間に合うか…。(お前のことだよ。(ツッコミ))
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隠岐の山旅その1【ミドリヒョウモン】 [島根県]

9月に行った隠岐の話しに戻ります。大満寺山は隠岐ジオパークの核心の一つです。

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隠岐の島は古い火山からできており、その地形は世界ジオパークに認定されています。火山地形の中心は大満寺山で、そこは自然が溢れています。
山があれば登ってみたくなるのが、山やの心意気。山頂目指して出発です。

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登山道は川から離れると急峻の山道をひたすら登ります。

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途中、壊れかけた大満寺が現れます。休憩を取るにはぴったりな所です。隠岐の島は廃仏毀釈が激しく行われ、立派な神社はありますが、寺院はたいへんだったようです。

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急峻な山道をひたすら登ると稜線が現れ、やがて山頂に到着します。

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山頂は見晴らしがきくように片側の木が切られています。でも、さすがに方向盤に載っているケープタウンは見えません。

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西郷港と島前の島影が見れますが、山頂に着いたとたん、急なにわか雨が降って来て、もうたいへん。トカゲ岩ヘ行くのはあきらめました。

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大満寺山周辺は植物観察に事欠かせません。ツルニンジンが大きな花を咲かせていました。

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アケボノソウの花の複雑な模様の意味は図鑑で確認してください。感激ものです。

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ハナハギの豪華な花に大量の雨が降り注いでいました。カメラが防水でよかった。

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あ、花とチョウのブログなのに、チョウが最後となってしまいました。ミドリヒョウモンです。ヒョウモンチョウの仲間はたくさん飛んでいました。次回はたくさんのチョウを……(ホントかな。)
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幸せを願う【ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、モンキアゲハ】 [島根県]

テニスの錦織圭選手は松江市の出身です。
私も食べました。ノドグロの一夜干し。うまかった!

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錦織圭選手の準優勝のお祝いにおめでとうの横断幕が張られていました。

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島根県のゆるキャラ「しまねっこ」は縁結びのキャラでもあります。

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松江市のシンボルは堂々たる大きさの松江城です。松江城は江戸時代から現存する数少ないお城の一つで、国宝をめざしているそうです。

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お城の本丸にツマグロヒョウモンのオスが飛んでいました。堂々としたお城の番人?です。

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郊外に出ればヒメアカタテハや

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モンキアゲハがキバナコスモスの花で吸蜜していました。

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お城のお堀端に並んでいる和菓子屋さんで抹茶と松江のお菓子をいただきました。
抹茶とおいしい和菓子で元気がもりもりしてきました。

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小泉八雲先生は蝶が大好きだそうです。蝶の本も出版されていました。

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島根県立美術館の庭には奈良の「せんとくん」の作者が作成したウサギの彫刻が走っています。
前から2番目のウサギが「幸せのウサギ」で、なでるとご利益があるそうです。
ウサギをなで回してきましたが、しあわせは・・・うすい・・・ぺらぺら。

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島根県立美術館の閉館は夕陽が沈む時間に合わせて決めているそうです。
日本海に沈む夕陽にみんなが幸せを願っていました。

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