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ブナ地蔵のおかげ【ヤマキマダラヒカゲ】 [群馬県]

玉原高原は関東最大級のブナの森があります。
ブナは何年かに一度、たくさんの実をつける年があるようですが、去年はその年にあたります。
多くの動物はブナの実の恩恵を受けていますので、今年は動物の子供たちがいっぱい生まれ
ていることでしょう。このブナの森の主はツキノワグマです。

玉原高原のブナの森にはクロジをはじめたくさんの小鳥がさえずります。ゴジュウカラは木の周りをクルクル、アカゲラは遠くまでドラミングの音を響かせます。

ブナの森の中心にはブナ地蔵さまが鎮座し、森の動物や人の暮らしを守っています。

玉原高原の東側には上州武尊の山がそびえます。鹿俣山の山頂はその展望台です。
残念ながら、曇り空で上州武尊はチラリしか見えませんでしたが、チョウは飛んでいました。

ヤマキマダラヒカゲがちょっと前に雨が降りましたので、ササの上の雨水を吸っています。
キマダラヒカゲにはサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの2種類あります。
見た目はほとんど同じようなので混生地では見分けるのは難しいそうです。
このチョウはもしかしたらサトキマダラヒカゲかも知れません。あしからず・・・

帽子の上で汗をチュー、チュー。とかく嫌われる中年おじさんの汗も大丈夫です。
なんでもこの習性を利用して、手乗り蝶の芸もできるそうです。

帰り道はもう一度ブナの森コースを選択しました。途中、突然、ギャグァ~と大型獣の咆哮が
聞こえました。どう考えてもツキノクマの咆哮です。大声を出して、こちらの存在を知らせました。
が、ガサガサ、ドッス~ンと近くの木の上から黒い塊が落ちるように降りてきました。
ツキノワグマです。木の上にいたのはたぶん子グマなのでしょうが、近くには母グマがいます。
襲われたらこちらも大怪我です。あわてて回れ右。撤退です。

ブナ地蔵さまのおかげで、豊かなブナの森のスリルある一場面を味あわせていただきました。

ヤマキマダラヒカゲのone point
ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲは以前は区別されていませんでした。キマダラヒカゲに山地型と平地型があると考えられていたようです。それを1970年に高橋真弓氏によって別種であることが明らかにされたそうです。「山梨の蝶」図鑑に書いてありました。


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