クモの上の存在【クモガタヒョウモン】 [神奈川県 厚木市]
その生物が絶滅あるいは絶滅に近い種類をレッドデータ種といいます。
神奈川県は県立生命の星・地球博物館が中心となり県独自のレッドデータ種を決め、公開しています。チョウ類は2006年改定され、絶滅種、絶滅の危険性が高いものから絶滅危惧ⅠA類、絶滅危惧ⅠB類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧などに分類されています。
たとえば、今までこのブログで紹介したものに、次の種類があります。
絶滅危惧ⅠA類 ヤマキチョウ
絶滅危惧ⅠB類 ギフチョウ、ヒメシロチョウ
絶滅危惧Ⅱ類 ホソバセセリ、コキマダラセセリ、オオチャバネセセリ、ウラギンヒョウモン、シー
タテハ、クジャクチョウ
準絶滅危惧 スジボソヤマキチョウ、ミドリシジミ、オオウラギンスジヒョウモン、オオムラサキ
(神奈川県産でないチョウを含みます。)
先週、宮ヶ瀬湖から入った早戸川の林道で、アザミの花で吸蜜をしているヒョウモンチョウを見つけました。メスグロのオスやミドリなど普通にいるヒョウモンチョウと思って撮りましたが、あとで図鑑を見てどうもクモガタヒョウモンではないかと思いました。クモガタヒョウモンは上から2番目、絶滅危惧ⅠB類に該当します。近寄っても逃げない優しい個体でした。珍しい姿を撮らせてくれてありがとうございます。
アザミの花で夢中になって蜜を吸っていました。クモガタヒョウモンのオスです。
きれいに撮ってねって顔をしています。
裏に模様がないのがクモガタヒョウモンの特徴です。ヒョウモンチョウの分類の決め手は翅の裏の模様です。必ず撮るように心がけていますが、ヒョウモンチョウの仲間は翅をいったん開くとなかなか閉じてくれません。
神奈川県から雲の上の存在にならないように、がんばって生き抜いてください。
クモガタヒョウモンのone point
クモガタヒョウモンは大型ヒョウモンチョウの仲間では一番早く、5月上旬に姿を現します。春はしばらくいルそうですが、夏になると夏眠するらしく、しばらく姿を消すそうです。秋になるとまた姿を現して花の蜜を吸うそうです。春のクモガタヒョウモンはまだ見ていません。
蝶の絶滅危惧種、結構居るのですね・・・。
切ないです(´・ω・`)
頑張って生き抜いてほしいですね。
by 曼珠紗華 (2006-10-02 17:38)
宮ヶ瀬湖の周りに彼岸花がたくさん咲いていました。
アゲハが来ないかなと待ち構えていましたが、一頭も来ませんでした。
残念です。
by あさぎいろ (2006-10-02 22:41)