お山の大将【ヒオドシチョウ】 [神奈川県 秦野市]
まだまだ本当に寒い中でも秦野市の渋沢丘陵の菜の花畑には
モンシロチョウの他にもタテハチョウの仲間が春の陽の中、飛んでいました。
今年の暖冬のおかげで神奈川県でも成虫で越冬できたヒメアカタテハは本来は南国生まれです。
生きててよかった。でも翅の色は薄れていて、苦労が忍ばれます。
キタテハも翅が薄れてボロボロです。がんばってよかった。やっと春ですよ。
渋沢丘陵の丘のテッペンにはひと冬越したお山の大将、ヒオドシチョウがテンパってました。
翅を広げていると赤い鎧(緋縅の鎧)を身にまとった侍のようです。
でも翅がボロボロで目印の青い刺繍模様のヒレタレがありません。
見晴らしのいい木の上に立ち、侵入してくる他のチョウと空中戦。絶対負けません。
でもこのツッパリも約1週間で終り。
6月になるときれいな青い刺繍模様をつけた新しいヒオドシチョウが現れます。
渋沢丘陵の震生湖の周りには春を告げるオキナグサが生えています。
長い長いひと冬越えたチョウの翁たちの短い春は最後の輝きに満ちてました。
タグ:ヒオドシチョウ
暖冬のおかげか、冬でも暖かい日には、越冬中のチョウが飛ぶ姿を見掛けました。
ヒオドシチョウ、格好いいですね^^
千葉県では重要保護生物になっていて、見掛けません。
by みね (2007-04-18 20:24)
みねさん。神奈川県でも雑木林の減少でヒオドシチョウはかなり少なくなっているようです。
by あさぎいろ (2007-04-18 21:17)
復活おめでとうございます。
数日前に蝶を近所で見つけました。
蝶が成虫のまま越冬するのを知らず「こんなに寒いのにサナギから蝶になったんだ~~」などと思っておりました。
by たんぽぽ (2007-04-19 01:25)
冬を越す蝶がいるとは思いませんでした。
一生懸命生きて、翅はボロボに?
長かったでしょうね、冬の時間が通り過ぎるまで・・・
命の限りを尽くして、頑張る姿・・・蝶に教えられますね。
by アキラ (2007-04-19 09:59)
たんぽぽさん、ありがとうございます。たんぽぽさんの撮られた惚れ惚れするようなアサギマダラはまだ見えません。アサギマダラは遠く奄美や沖縄からも渡ってくるようです。もちろん神奈川県でも5月に蛹から羽化が始まるようです。
by あさぎいろ (2007-04-19 23:36)
あきらさん。春はチョウの種類がまだ少ないんです。早春に現れるチョウと越冬したチョウしかいません。越冬したチョウはおおかた翅がボロボロのようです。
by あさぎいろ (2007-04-19 23:42)