故郷の白い花【トラフシジミ】 [神奈川県 秦野市]
丹沢にある早戸川沿いの林道でチョウを探してハイキングをしてきました。
青い空と新緑が気持ちよかった。
途中にはガマズミの白い花が咲いていました。
日陰の崖にはミツバウツギの大きな樹が花を咲かせていました。
渓流沿いの日当りのよい所にはウワズミザクラが花を咲かせていて、いろいろな虫が吸蜜していました。
例えばミヤマセセリとか・・・
春の翅の色をしたトラフシジミが吸蜜していました。
トラフシジミは、フリフリの尾っぽとかわいらしいお顔のチョウです。
ツマキチョウの髭面もそれなりに趣がありますが、やはり可愛さは・・
(好みの問題ですみません。)
ウツギの花はさらにたくさんの昆虫が群がります。
今回はコミスジがスポットライトのような日差しを浴びて吸蜜していました。
ちょうちょの歌が聞こえる【モンシロチョウ・スジグロシロチョウ】 [神奈川県 秦野市]
神奈川県の中央を横切って走る国道246号線のサクラ並木が
満開の花を咲かせていた頃、秦野市にある震生湖に行きました。
丘陵に上がると丹沢の塔ノ岳、三ノ塔、二ノ塔、ヤビツ峠を
挟んで大山と山並みがきれいに見えます。
ここは神奈川県でも有数の菜の花の見どころです。
菜の花にはモンシロチョウと小さい子供まで知れわたっています。
♪~ちょうちょ、ちょうちょ、なのはにとまれ~♪
震生湖はサクラの名所でもあります。
湖畔には多くのサクラが植えられています。
この日はちょうど満開です。
忘れてはいけないのは、オキナグサの自生地ということ。
野草のものがあるそうですが、これは九州から贈られたものだそうです。
ソメイヨシノには「なのはにあきた」モンシロチョウと思いきや・・
スジグロシロチョウが吸蜜していました。
小さいことにはこだわらない。
♪~サクラのはなのはなからはなへ~♪
ほんとによく遊んでいました。
青空のバス停とドドメに西風が吹いた【アカシジミ】 [神奈川県 秦野市]
ゼフィルスというチョウの仲間は、ギリシャ神話の西風の神『ゼフュロス』から来ています。
『ゼフュロス』は、名画「ビーナスの誕生」にも登場する欧州に春をもたらすありがたい神様です。
でも、日本の平地に発生するゼフィルスの仲間は、初夏に生まれるチョウのビーナスたちと思うんです。
平塚市にあるこのバス停は周りに民家のない畑のど真ん中にあります。
近くの雑木林にドドメが実っています。「赤とんぼ」の歌のように摘むヒトはいませんので、代わりに少し食べてあげました。初夏の恵みのひとつです。
雑木林の近くにあるクリの花に、ゼフィルスのひとつ、アカシジミがいました。
かなり遠かったので、姿は小さいのですが、ずっと花の蜜を吸い続けていました。
アカシジミをデジタル望遠で撮ってみました。画質はもちろん悪かったのですが、まぁ、私のデジカメではこんなもんでしょう。アカシジミが撮れたのは、西風が吹いて、誕生したてのビーナスを見た気分です。
お山の大将【ヒオドシチョウ】 [神奈川県 秦野市]
まだまだ本当に寒い中でも秦野市の渋沢丘陵の菜の花畑には
モンシロチョウの他にもタテハチョウの仲間が春の陽の中、飛んでいました。
今年の暖冬のおかげで神奈川県でも成虫で越冬できたヒメアカタテハは本来は南国生まれです。
生きててよかった。でも翅の色は薄れていて、苦労が忍ばれます。
キタテハも翅が薄れてボロボロです。がんばってよかった。やっと春ですよ。
渋沢丘陵の丘のテッペンにはひと冬越したお山の大将、ヒオドシチョウがテンパってました。
翅を広げていると赤い鎧(緋縅の鎧)を身にまとった侍のようです。
でも翅がボロボロで目印の青い刺繍模様のヒレタレがありません。
見晴らしのいい木の上に立ち、侵入してくる他のチョウと空中戦。絶対負けません。
でもこのツッパリも約1週間で終り。
6月になるときれいな青い刺繍模様をつけた新しいヒオドシチョウが現れます。
渋沢丘陵の震生湖の周りには春を告げるオキナグサが生えています。
長い長いひと冬越えたチョウの翁たちの短い春は最後の輝きに満ちてました。
「蝶々」のうたはつづく【モンシロチョウ】 [神奈川県 秦野市]
まだまだ寒いこの季節ですが、今年は暖冬でお花がとても早く咲き始めました。
やっとチョウも花が咲き終わる前に姿を現してくれました。
春の暖かな陽射しの中、ヒメオドリコソウにモンシロチョウがいました。
♪蝶々蝶々菜の花に止まれ♪ 歌が聞こえてきそうです。
神奈川県秦野市の渋沢丘陵の菜の花畑にはモンシロチョウが歌のとおり、いっぱい飛んでいました。
でも広い畑ではなかなか近くまで寄ってくれません。ちっちゃいモンシロチョウでごめんなさい。
おなかがいっぱいになれば・・・・メスはお尻を挙げて拒否です。でも恋は急には止まれない。
菜の花畑に夕日が迫るころ、モンシロチョウの恋が叶いました。めでたくご結婚。
メスは別の畑でせっせと産卵。何しろモンシロチョウの命の日は2週間。
その間に約300個の卵を産まないとね。
昨年のモンシロチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-07-08