星のはね、月のさなぎ【ツマムラサキマダラ】

前回からの続きです。石垣島にあるバンナ公園の話しです。



八重山諸島にいるチョウの中で、もっとも聖なるムラサキ色の翅を持つものはツマムラサキマダラと思います。
蝶園の一角にある木のウロの中に何かあるらしく、次から次とツマムラサキマダラが集まっていました。



オスは「ワタシの翅の色がイチバンさー。」と美しい翅表を広げあいます。



ツマムラサキマダラの翅は、まるで星がちりばめられた小さい宇宙のようです。



明るいところで見るとそうでもないかもしれませんが・・・



きれいな翅のチョウなのですが、今回はなかなか近くで翅を広げてくれませんでした。



ツマムラサキマダラのメスは、ムラサキ色に輝く星空の翅が小さく目立ちませんが、



翅の裏表は流れ星がたくさん飛んでいて、それは、それできれいです。



星空のもとで愛し合いましょう。



バンナ公園の管理人室に飾られているツマムラサキマダラのサナギは銀色に輝くお月さまのようです。
月面には、来年の干支のウサギが餅を突いている姿ではなく、カメラを持っている私の影が映っています。



もうすぐお月様に変身するそうです。

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コメント 2

ヤエヤマムラサキもキレイだと思いましたが
この種は紫色も星の数も倍増ですね！

それにしても月のサナギにはびっくり(@@)
どうやってつくるのでしょう。。

ほんとだ、黒い影が・・^^
by かっか (2010-12-25 07:10) 

かっかさん。
ヤエヤマムラサキのメスは毒チョウであるツマムラサキマダラに擬態しているそうです。
ツマムラサキマダラの幼虫の食草は、観葉植物のベンジャミンという樹なので、今後は各地の蝶園でお目にかかる機会が増えると思います。
by アサギいろ (2010-12-26 08:00)