七夕の夜に寒々とした月【ヒオドシチョウ】 [長野県]
七夕の日に八ヶ岳に行きました。テントを建ててから阿弥陀岳に登りました。
阿弥陀岳、中岳のお花畑からのお花です。
阿弥陀岳中腹から見た八ヶ岳の最高峰、赤岳です。ハクサンイチゲが咲いていました。
たくさん咲いているところでは、タクサンイチゲと呼ばれていました。(ウソ)
中岳の山頂付近にタカネザクラが満開でした。季節外れのお花見です。
タカネザクラの下に雪田の跡がありました。そこにシナノキンバイが咲いていました。
阿弥陀岳に登る途中の樹林帯にコミヤマカタバミが咲いていました。
天気がいまいちだったので、葉が閉じています。
黄色いスミレ、キバナノコマノツメは八ヶ岳全体で咲いていました。
葉の形が馬蹄形をしています。それで駒の爪
キャンプサイトに綺麗な青い刺繍模様を持ったヒオドシチョウがいました。残念なことに逃げられて、写真はありません。
このチョウは春先に神奈川県秦野にいたヒオドシチョウです。ひと冬越したので、青い刺繍模様がなくなっていました。
七夕の夜、満天の星空に天の川が流れていました。織姫と彦星がよく見えました。
キャンプサイトから見た阿弥陀岳の上にさそり座のアンタレスが赤く輝いていました。
朝の八ヶ岳と登る月。この朝は7度、とても寒かった。(夏なのに・・・)
八ヶ岳のイ●、シカ、チョウ【クジャクチョウ】 [長野県]
梅雨のど真ん中、7月上旬、雨を覚悟で八ヶ岳に行ってきました。
美濃戸口から行者小屋への道はシラビソの森を抜けていきます。
所々に苔むす林床がいかにも八ヶ岳的で美しいんです。梅雨の時期はコケもきれいです。
このコースは渓流沿いを登りますので、日の当たる所にはイワカガミが咲いていました。
イワカガミは山頂まで、ずっとピンクの花を楽しませてくれました。
八ヶ岳特有のシラビソの森の林床にはオサバグサがたくさん咲いていました。
いっぱい撮りましたが、白い花はほとんどがピンボケでした。白い花は露出が難しいのでしょう。
シラビソの森にシカがいました。遠くから撮りましたので、お尻シカ写せませんでした。
われらのテントの後には、八ヶ岳横岳大同心の不気味なシルエットと怪しい空模様が何か不安。
行者小屋のキャンプ場でテントを建ているとき・・・
クジャクチョウがテントサイトを飛んでいましたが、近づくと逃げてしまい、写真に撮れませんでした。
このチョウは去年の秋、山梨県の石割山にいたチョウです。(すみません。)
八ヶ岳でシカとチョウは見ましたが、イ●の親戚のブーちゃんは、焼豚麺として夕食に食べられてしまいました。
昨年のクジャクチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-05
アイビールックのチョウ(その2)【シータテハ】 [長野県]
昔、流行ったアイビーファッションに、アルファベットのエンブレムの付いたレタードカーディガンがありました。当時のメンクラの特集号には横分けハンサムボーイがレタードカーディガンを着てさわやかに笑っていました。懐かしいなぁ。
この前のエルタテハについで、エンブレムをつけたチョウを紹介します。シータテハです。
学名が「SAMURAI」とつけられ、颯爽としたエルタテハと違って、もともと翅がちぎれたような姿をしているので、どちらかというと「野武士」的なイメージである思います。
この方向で翅を見ると、白文字で”C”のエンブレムが目を引きます。
翅を広げても野武士的な野性味があります。
タイアザミが咲く頃、草原のチョウが活気づきます。でもアザミのとげはイタイよー。
シータテハのone point
シータテハとキタテハは翅裏にCの文字があり、似ているので、後翅の表にある青い☆の有無が決め手です。シータテハにはありません。シータテハの学名は”P c-album”です。キタテハの学名は”P c-aureum”と似ています。
秋の七草からこんにちは(フジバカマ2)【テングチョウ、イカリモンガ】 [長野県]
フジバカマが信州の蕎麦屋の庭に咲いていました。その花にイカリモンガが吸蜜していました。
(テングチョウからまた訂正させていただきます。おい、怒りモンになるぞー。 すみません。)
フジバカマの野生種は絶滅危惧種です。しかし元来古い時代に中国から来た帰化植物です。秋の七草はホントはフジバカマではなくてヒヨドリバナではないかとネットで見たことがあります。箱根の草原では他の七草と並んでヒヨドリバナが咲いています。野生のフジバカマは見たことがありません。
テングチョウの仲間は日本ではこの1種類だけが知られています。顔に特徴がありますので、他のチョウと見誤ることがありません。チョウとしては原始的特長を備えているそうです。(こんなこと書いていて間違えました。)
翅を閉じると枯葉にそっくりです。これなら冬の枯葉の中に紛れ込んでもわかりませんね。テングチョウは成虫で冬を越します。(これからはテングチョウです。)
顔が長く見えることからイメージが天狗の長い鼻にそっくりです。それでテングチョウとなりました。
翅を開くときれいな赤い斑があります。
フジバカマのイカリモンガは10月中旬、テングチョウは5月初旬に東丹沢で撮影しました。
他のテングチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-10-27
テングチョウのone point
テングチョウは光るものに集まることがあります。秋の丹沢の林道で駐車していた自動車のホイールの中やバンパーにいました。なぜ光るものが好きかは図鑑に書いてありませんでした。
アイビールックのチョウ(その1)【エルタテハ】 [長野県]
学生スポーツはその大学の頭文字のエンブレムが誇りです。たとえば早稲田はW、慶応はK。
エンブレムファッションといえば昔はやったアイビー。
その誇り高きエンブレムをつけたチョウを紹介します。エルタテハです。
後翅に白い"L"のエンブレム。エルをつけたタテハチョウでエルタテハ。
エンブレムがおしゃれですが・・・・・
翅を広げるともっとおしゃれです。
でも北アルプスの山小屋に閉じ込めれれていました。網戸でジタバタ。ちょっと・・おバカさん・・・
エルタテハのone point
エルタテハの学名は”N l-album”です。日本産亜種は「samurai」と呼ばれています。
白馬鑓ガ岳で飛ぶヤリガタケシジミ【アサマシジミ】 [長野県]
北アルプスの猿倉から白馬鑓温泉に行く途中、何回かお花畑を通りますが、突然、展望が開けるトラバース道の岩場のお花畑は高山チョウが飛んでいました。
この展望が目印です。もっともこのコースは白馬岳の下りに選択される方が多いようです。
タテヤマウツボグサ(紫)シロウマオウギ(白)を中心としたお花の群落。
エゾシオガマの群落。
ミヤマナデシコは背丈の低いカーネーション。
クチバシシオガマのお花だと思う。図鑑では白馬岳にはシオガマの仲間がたくさん咲いているようです。
お花畑にアサマシジミが飛んでいました。アサマシジミの北アルプス高山型は昔は
「ヤリガタケシジミ」と呼ばれていました。由来は案外、白馬鑓ケ岳だったりして・・・ウソ
ヤリガタケシジミは長野県の天然記念物です。
ところでこのチョウはヤリガタケシジミこと、アサマシジミでいいのでしょうか。
もしかしたらヒメシジミかもしれませんのでご容赦を。
アサマシジミのone point
アサマシジミの別名は上高地付近の「ヤリガタケシジミ」以外に妙高山周辺の「ミョウコウシジミ」、戸隠山周辺の「トガクシシジミ」、北海道にいる「イシダシジミ(イブリシジミ)」がいます。昔の昔は神奈川県の陣馬山にもいたようですが、残念ながら絶滅してしましました。
クルクル回って、クルマユリ【ベニヒカゲ】 [長野県]
2年前の7月下旬、北アルプスの白馬鑓温泉にクルマユリを見に行きました。
白馬鑓温泉の下にあるお花畑はクルマユリが満開でした。さすがクルマユリの白馬岳です。
夏の雪渓をバックに一枚。
白馬鑓ヶ岳の稜線をバックにもう一枚。
お花畑には高山チョウの一種、ベニヒカゲが飛んでいました。ベニヒカゲはヒカゲチョウの仲間ですが、日陰が好きなわけではありません。
お花畑をくるくる回っていましたが、クルマユリには来ません。
クルマユリ以外にもたくさんのお花がいっぱい咲いていました。
ハクサンフウロも咲いていました。
白馬鑓温泉の上には大出原というお花畑があり、そこは背丈が低い高山植物が咲いていました。
高山植物の代表選手、ハクサンコザクラ。
アオノツガザクラも雪の解けた所から咲いていきます。
チングルマとイワカガミも高山植物のおなじみちゃん
大出原は花の白馬岳、有数のお花畑です。
ベニヒカゲのone point
ベニヒカゲは北海道(平地にもいる。)と本州の東北の山、上信越の山、中部山岳、八ヶ岳、白山などの高山地帯にいます。生息地域が飛んでいますので、地域変異が著しいようです。
白い花の爆発【クジャクチョウ】 [長野県]
ちょっと前の年の7月中旬、北八ヶ岳の本沢温泉から天狗岳に登りました。
本沢温泉から見る八ヶ岳の爆裂火口の夜明け。ちょうど八ヶ岳は花のシーズン。
本沢温泉のハクサンシャクナゲにクジャクチョウがいました。
派手なクジャクチョウに負けて白い花のハクサンシャクナゲが爆発してしまいました。
お花好きの方、ごめんなさい。チョウはきれいに撮れたので許してね。
途中のしらびそ小屋に夏毛のホンドリスが現れました。他にもウソやホシガラスも現れました。
縦走路にはキバナシャクナゲが咲いていました。バックは天狗岳です。
八ヶ岳は花もチョウもきれいです。
他のクジャクチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-05
クジャクチョウのone point
チョウの図鑑に載っていたのですが、クジャクチョウは飛び立つ際に翅を摩擦して”シュッ、シュッ”と音を立てることがあるそうです。これはチョウの仲間では珍しいそうです。