谷間に咲いた黄色いリボン【ツマキチョウ】 [神奈川県 山北町]
谷間が大好きなチョット小粋な黄色い翅色はツマキチョウです。アカフタチツボスミレの蜜をいただいていました。
ツクバネウツギは茨城県にある筑波山と関係がないようです。普通は5月ごろ咲くらしいのですが・・
ミヤマキケマンとムラサキケマンは今が盛りとあちこちで咲いていました。きれいな花を撮るのは難しい。
沢沿いに生えるミカンの仲間、コクサギも花を咲かせていました。コクサギはアゲハの仲間の食樹です。
まだ紹介できないほど春の花が咲いていましたが、今回は黄色いリボンを集めてみました。
前回のツマキチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-05-22
水が好きでも雨模様は困ります。【スギタニルリシジミ】 [神奈川県 山北町]
早戸川はパステルカラーの淡い色に染まっていました。このところの雨で川は増水をしています。
丹沢の名花、ミツバツツジはそろそろ終わりの時期でした。雨に濡れるとツツジの花は傷みます。
ミツバツツジは盗掘されたため、早戸川林道ではほとんど見られなくなってしまいました。
「花は咲けども実は成らず」(太田道灌)で有名なヤマブキは健在で、雨にも負けず、花を咲かせていました。
そして、丹沢を代表するチョウであるスギタニルリシジミが沢から流れる水で吸水をしていました。
しかし、この日は曇り空から雨模様。スギタニルリシジミの吸水は・・・残念ながらこのチョウ以外は見れませんでした。
前回のスギタニルリシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-04-18
カラスの黒髪【ミヤマカラスアゲハ】 [神奈川県 山北町]
このくそ暑さで、体調不良になり微熱が続いて、のどがカラカラ・・。チョウがまた遠くに飛んでいきます。
天気の良い夏の日の丹沢湖から続く林道の水溜りにミヤマカラスアゲハが吸水に訪れていました。
あまりにも小さいのでトリミングしました。ミヤマカラスアゲハの翅表は綺麗です。
アゲハの仲間は翅を震わせていることが多く、ちょっとぶれました。同じくトリミング画像です。
野生のイワタバコが渓流の堰堤の近くに咲いていました。花の形は独特で、葉はタバコの葉に似ているそうですが、ずーーーーっと小さいです。
センニンソウが咲いていました。丹沢にも仙人がいたそうですが、今いずこ。お元気だといいのですが。
この渓流沿いには丹沢で最も綺麗なシジミチョウがいるらしいのですが、姿を見ることはできませんでした。皆さんはお元気で・・・
昨年のカラスアゲハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-18
カレンは小さなムラサキ色【ムラサキシジミ】 [神奈川県 山北町]
幻のシジミチョウを探しに丹沢湖に行ってきましたが、結構混雑しており年季の入ったマニアが捕虫網を林立させて立っていました。心弱き初心者はまったく出る幕無し。
そんなことで、普通にいる可憐なチョウと花を撮ってきました。
林道沿いにはタマアジサイが咲きかけていました。卵が割れて中からアジサイがこぼれる感じです。
園芸のアジサイの仲間と違って派手さはありませんが、青紫の小さな花は可憐です。
可憐な紫色のチョウはムラサキシジミです。受け口の顔が小生意気な印象ですが、
よく翅を広げて煌びやかな青紫の翅表を見せてくれます。
昨年のムラサキシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-08-18
いつの間にか秋に【トラフシジミ】 [神奈川県 山北町]
ことしの夏はいろいろ忙しくてたいへんでした。いつの間にか、
季節は夏を迎えることができない私を置いて、どんどん足早に過ぎ去ってしまいました。
花はもう秋です。秋の七草のクズが咲いていました。
めずらしい夏のシジミチョウを見たくて丹沢湖に行ってきました。
そのシジミチョウには会えませんでしたが、クズの花のいい香りに誘われて、
夏の翅模様のトラフシジミがいました。可愛そうに、翅がボロボロでした。
このトラフシジミも季節に取り残されたのかな。
昨年のトラフシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-06
秋の七草からこんにちは(クズ)【コミスジ】 [神奈川県 山北町]
先週、丹沢湖に行きましたが、クズの花がたくさん咲いていました。天気もよかったので、チョウを含めた昆虫が蜜を求めて飛んでいました。秋のクズの花は春のフジの花と並んでとてもよい香りがします。淡いブドウの甘い香りといったところですか。その香りは遠くまで匂うので、離れたところからでもクズの花が咲いていることに気がつきます。その根はお菓子や薬になり、雑草として困った草でもあります。でも野草としての美しさと淡いブドウの香りを楽しんでください。
丹沢湖のクズの花にハナバチが来ました。クズにはたくさんの虫が寄ってきます。
箱根仙石原のクズです。いい香りが匂ってきそうです。
クズにはいろいろなチョウが来ますが、コミスジの幼虫はクズの葉を食べますので、成虫を葉の上でよく見かけます。丹沢湖でもクズの葉の上にとまっていました。
別のコミスジは葉の上に落ちた鳥の糞の汁を吸っていました。汚くてごめんなさい。
コミスジの名誉挽回に箱根湿性花園で8月下旬、マツムシソウで蜜を吸っていました。
コミスジは天気がよければ、里山で確実に出会える普通のチョウです。しかしほとんど羽ばたかない飛び方といい、一定距離を保ってなかなか逃げないそのイライラさせる行動といい、ちょっと私は気に食わない。(オトナゲナイゾ。)
他のコミスジの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-14
コミスジのone point
イギリスはミスジチョウを「セーラー」(水兵)と一般的に呼んでいるそうです。私のイメージでもセーラーはピッタシですね。
水を吸って、飛びます、飛びます。【スジボソヤマキチョウ】 [神奈川県 山北町]
神奈川県の西部に丹沢湖があります。石が積み重なってできた三保ダムによって堰き止められた人造湖ですが、釣りやキャンプで賑わっています。また突然の豪雨が降るともう大変で、洪水による遭難者が新聞を賑わす所でもあります。そんな丹沢湖から西側の上流は世附川で、釣客がたくさん川に入っています。その林道の山百合橋の先でスジボソヤマキチョウが1頭、吸水をしていました。
たくさんのスジボソヤマキチョウが吸水をしているシーンはチョウの絵の中でも白眉の一つですが、残念ながら1頭でした。スジボソヤマキチョウは草原のチョウで、草原の荒廃や開発の波で神奈川県では絶滅危惧種になってしまいました。
スジボソヤマキチョウが次の吸水する場所に移動するため飛び立ちました。
飛びます、飛びます。
飛行開始!!
飛行中は話しかけないでください。
珍しいチョウに出会えて、ラッキーです。
他のスジボソヤマキチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-10-05
スジボソヤマキチョウのone point
スジボソヤマキチョウはクロウメモドキ科のクロウメモドキとクロツバラが食樹です。ヤマキチョウより食樹が一つ多いので、分布も広いようです。