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春は小さい方がいいと思う【キアゲハ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

茅ヶ崎市にある谷戸は、春を迎えチョウがたくさん飛んでいました。

キアゲハ1.jpg

春に飛んでいるキアゲハは、立派な体格の夏型と比べ、小さくかわいいので、春の新入生っていう雰囲気です。

キアゲハ開翅.jpg

この日は天気は良かったものの風が強かったので、キアゲハの強力な飛行力を持っても大変だったのでしょう。しばしヒメオドリコソウの上で休息していました。

イヌザクラ.jpg

谷戸の湿地帯にウワズミザクラの仲間が咲いていました。

イヌザクラ1.jpg

サクラといっても小さな花の集まりで、それほどきれいではありません。実は食べれるそうですが・・・

前回のキアゲハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-05-11
タグ:キアゲハ

モンキアゲハの半生【モンキアゲハ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

茅ヶ崎市にある堤清水谷は神奈川県でも珍しいチョウが飛んでいるところです。一方でちょっと東に行った藤沢市はニュータウンの開発が進み多くの住宅が立てられています。住宅街のすぐ近くに残された貴重な自然です。ここには雑木林が残り、泉から綺麗な水が流れ、餌となる花が豊富で、カラスザンショウなどの幼虫が育つ木があるなどアゲハチョウの仲間にとって理想的?なところです。
そんな堤清水谷のモンキアゲハの半生です。

秋のツリフネソウで吸蜜していました。図鑑によると釣舟という花器に似ているので、名前がつけられたそうです。

ツリフネソウは本来ハチによって受粉されるように特殊化した形の花ですが、チョウの仲間も蜜の横取りに訪れます。

上流の泉から綺麗な水が流れています。雑木林の中で翅のちぎれたモンキアゲハが吸水していました。吸水しているチョウは多くがオスだそうです。

もてない男たちのブログからちょっと卒業。上にいる綺麗なのがメスで、ぶら下がっているちょっと汚いのがオスです。お邪魔しました。

夕方、カラスザンショウの木に産卵していました。暗かったので、明るく調節しました。それでもわかりにくくてごめんなさい。モンキアゲハは蛹で冬を越します。

来年もまた美しい姿を見せてくださいね。

他のモンキアゲハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-12
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-29
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-30
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-07-06
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-08-16

モンキアゲハのone point
モンキアゲハは沖縄にはいますが、八重山諸島にはいないようです。どうも幼虫の食樹に関係があるらしいと本に書いてありました。


枯葉に埋もれて【クロコノマチョウ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

茅ヶ崎市にある堤清水谷にジュズダマの実がなる頃を迎えました。都市近郊の谷戸にも秋が訪れようとしています。こんな静かな秋でもチョウは元気に飛んでいます。

これからの季節は枯葉散る秋。その落ち葉そっくりに、いつの間にかチョウが姿を変えていました。前回紹介したクロコノマチョウです。(前回は夏型、今回は秋型のクロコノマチョウです。前回のクモの巣に捉えられていたチョウとは形が違いますが、同じクロコノマチョウです。)

クロコノマチョウは成虫で冬を越します。枯葉にカモフラージュして捕食者の目をごまかしているようです。枯葉と並んでジーっと埋もれていたら、わかんないままかもしれません。

なお、幼虫はジュズダマを食べます。でも仏教とは関係ないようです。

前回のクロコノマチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-25

クロコノマチョウのone point
クロコノマチョウは手掴みできるほど簡単に捕まるし、飛び方弱々しいのですが、地球温暖化の影響で分布を広げている不思議なチョウです。


囚われのチョウ【クロコノマチョウ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

南方系のチョウ、クロコノマチョウは地球温暖化の影響でグングン北上、東進中です。
ちょっと前までは神奈川県では珍しいチョウだったようですが、いまでは当たり前に飛んでいるみたいです。枯葉と紛らわしい色彩の大きいチョウですが、この個体はずっと小さいコジャノメと争いをしていました。

争いに負けたクロコノマチョウは逃げる途中、あらら、クモの巣に囚われてしまいました。

クモもこんな大きなチョウがかかるとは思わなかったのでしょう。ちょっと様子を見ているようで動きません。チョウもアレレ動けないってメンくらっているようです。
囚われの不幸なチョウをパチリ。

しかし、ひと暴れしたら、簡単にクモの巣から逃れました。たぶんクモも迷惑だったと思います。

開放されてよかったよかった。記念に近くの地上にとまったのでパチリ。開放記念写真

次回のクロコノマチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-26

クロコノマチョウのone point
クロコノマチョウは夕方になると飛び出しますが、昼間はジュズダマの葉に隠れています。近づくとあわてて飛び出します。でもすぐに、近くに止まってまた葉の間に隠れようとします。このチョウもそうでした。


ムラサキも来た【ムラサキツバメ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

茅ヶ崎市の堤清水谷は神奈川県内でもめずらしいチョウが見られるところとして知られています。
普通は本州の近畿以西の暖かいところいるムラサキツバメがツリフネソウで吸蜜していました。

ムラサキツバメはシジミチョウの仲間でも大型の部類です。似ているムラサキシジミとの違いは後翅の尾状突起です。ムラサキツバメは尾っぽが目立ちます。

現在、関東地方を北上中と比較的新めの図鑑に書いてありましたが、これも地球温暖化のためなのでしょうか。当日は、ナガサキアゲハ、クロコノマチョウそしてアカボシゴマダラと南方系のチョウのオンパレード。

ムラサキの翅表が美しいチョウです。尾状突起がわかります。

翅表はムラサキがきれいですが、翅裏は枯葉色で地味です。

珍しいチョウを見れてラッキーでした。

ムラサキツバメのone point
ごめんなさい。もう珍しいチョウではなくなりました。ムラサキ色のシジミチョウはムラサキツバメ、ムラサキシジミ、ルーミスシジミといますが、ルーミスシジミは分布が限られているので珍しいチョウです。いずれもカシの仲間の常緑樹が食樹です。ルーミスくんに逢いたいな。


赤い流れ星に乗っ取られた【アカボシゴマダラ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

神奈川県藤沢市で数年前に初めて発見された中国産と思われるアカボシゴマダラはそれ以来、県内のチョウがたくさん飛んでいるところにその姿を現し、すごく悲しいかな、ちょっとうれしいかな、今年の秋はその生息地で数を増やしているようです。茅ヶ崎市の堤清水谷では1日10数頭飛んでいるらしいのですが、簡単にその美しい姿を写真に撮らせてくれました。

草刈り後の枯れ草の上にいました。きれいな若い個体でした。

同じ個体が近くの木にとまりました。アカボシゴマダラはアゲハよりちょっと小さいくらいの大型のチョウです。普段は木の上をユウユウと飛んでいますので、なかなか近寄ることはできないのですが、この個体は近寄っても逃げませんでした。ラッキー!!  チョウも首を回して準備体操をしていました。

台風の影響で枝が揺れて大変でしたが、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるの精神で撮りました。翅を広げてもきれいなチョウです。南のチョウの雰囲気が有り有りです。

くるりと回転して、この後、また別の木に飛んでいきました。
谷戸の中程で別のアカボシゴマダラを見つけました。

この個体はちょうど眼の高さのぐらいの枝にとまっていました。これもラッキー!!

翅は擦れていましたので、ちょっと年配のチョウのようです。カメラを近づけても逃げませんでした。
調子に乗ってアート写真風に横から近づいて撮ってみました。

黄色い口吻が見えました。
でもアカボシゴマダラはこれ以上生息地と生息数を増やしていいのだろうか。幼虫の食草がエノキで競合する在来のゴマダラチョウやオオムラサキは大丈夫なのだろうか。ちょっと心配です。

アカボシゴマダラのone point
日本産アカボシゴマダラは奄美大島の限られたところしかいません。それ以外各地に生息を広げている中国産アカボシゴマダラは勝手に放チョウしている人の行為による分布です。困ったものですね。


美しいものには毒がある【ツマグロヒョウモン】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

南方系のチョウ、ツマグロヒョウモンのオスが、6月上旬、茅ヶ崎市堤清水谷に飛んでました。
地球温暖化の影響で定着しているとか・・。

近づくと逃げちゃいましたので、この一枚しかありませんが、
メスは、美しいけど毒があるカバマダラという南国のチョウに似ています。
メスは去年の8月、お盆に国営武蔵丘陵森林公園に飛んでいました。
これも近づくと逃げちゃいましたので、遠くからの写真しかありませんが・・。

オスとメスでまったく違う模様は鳥では多いけど、チョウはそれほどではありません。
その場合、普通メスが地味なのですが、ツマグロヒョウモンはメスのほうがきれいなんて、
自然界の例外、ヒトに似ているかも。美しいものには毒がある?

(ツマグロヒョウモンは毒チョウではありません。食べられないように毒チョウに擬態しています。)

他のツマグロヒョウモンの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-08-08

ツマグロヒョウモンのone point
南方系ヒョウモンチョウの代表的な一種で、沖縄ではカバマダラよりごく普通に飛んでいるようです。神奈川県でもかつてはめずらしいチョウでしたが、都市公園でも飛んでいるごく普通のチョウになりました。本物のカバマダラは見たことないので、よくはわかりませんが、思ったよりも小さくて弱弱しいようです。ツマグロヒョウモンは他のヒョウモンチョウの仲間が急激に衰退していくなか、大いに勢力を伸ばしている元気なチョウのようです。


忍者飛びのチョウ【コミスジ】 [神奈川県 茅ヶ崎市]

数字を背負うチョウの種類は多いのですが、性格は似ていると思います。
なかなか見ることができないチョウが多いのですが、コミスジは里山のどこにもいます。
独特のゼンマイ仕掛けUFOのような飛び方(あったっけ)。
4月下旬、茅ヶ崎清水谷戸にて。パタパタ、スー、スー、てっ感じ。

ハルジオンにとまって吸蜜していました。たくさん写真を撮らせてくれました。

翅に三本の帯。三本帯のチョウの中で最も小さいのでコミスジ。
ちなみにオオミスジやミスジチョウもいます。残念ながらわたしは見たことがありません。

5月の連休、丹沢の林道で行ったり来たり。そのたび右往左往しました。
いっそどこぞに飛んで行ってくれれば・・・
その姿、その行動、まるで忍者のように飛ぶチョウでした。

他のコミスジの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-12

コミスジのone point
里山で樹木のテッペンや道沿いに何の気なしに現れます。他のミスジチョウの仲間との見分け方は1本目の端にある大きめの白い三角形の模様が平行に繋がっていることが目印です。


タグ:コミスジ
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