アオウメボシとレオではなかったルビー【ベニシジミ】 [神奈川県 平塚市]
久しぶりのブログです。まだごたごたしていますが、ぐだぐだせずに、せこせこやります。
いつの間にか梅雨の季節になっていますが、雨は降った? 連日、暑くて体調不良になりそうです。
「梅雨には梅の実がよく似合う。」なんて誰も言っていませんが、平塚市土屋にある梅畑には梅の実が鈴なりになっていました。梅酒?それとも梅干?になるのかなぁ。
クリの花はそろそろ散っていますが、クリの花特有のオス臭さ?はいろいろなチョウを呼び込みます。
チョウのルビーことベニシジミの夏型が来ていました。
このチョウは、明らかに翅表が黒っぽい夏型ルビーですが、青☆が・・・。あれ、おかしい。
青☆は春型ルビーのみにあると思っていました。
そこで、梅雨の時期の青☆ルビーは「青梅☆ルビー」と勝手に命名させていただきます。
このチョウは、フィールドでは見たとき、めずらしい白いルビー(白化ベニシジミ)と思っていました。
でも後でよく見るとオレンジ模様がしっかりとあります。残念ながら普通のルビーでした。
ジャングル大帝レオのようにかっこよく白くなったルビーはなかなかいませんね。ちょっとがっくりでした。
ナツツバキの白い花が咲いていました。根元にはナツツバキの花が儚く散っていました。
前回のベニシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-05-25
似て異なもの【ジャコウアゲハ・アゲハモドキ】 [神奈川県 平塚市]
ジャコウアゲハは鳥に食べられないように、体の中に食べられるとまずいと感じる毒を持っています。
ジャコウアゲハはウツギの白い花が好きで、よく見かけます。
ウツギの花は昨年の5月初旬、丹沢の麓で満開でした。
今年の5月下旬、平塚市土屋の里山でもウツギがたくさん咲いていました。
ダイミョウセセリが張り付いていますが、今日はダイミョウセセリの記事ではありません。
昨年の6月中旬、箱根で咲いていたウツギにジャコウアゲハが吸蜜に訪れていました。
ここにも・・・・・。あれ、雰囲気がなんか違うと思いません。
カチッとしすぎて、チョウ特有のまーるい雰囲気がないですネ。
しかも触角が羽根状です。これって、ガの仲間の特徴ですネ。
今年の5月下旬、平塚市土屋の里山に、ガの仲間のアゲハモドキがいました。
アゲハモドキはジャコウアゲハに擬態して、鳥に食べられないように・・・・でも・・・
昨年の5月初旬、丹沢で本物のジャコウアゲハが吸蜜に訪れていました。
大きさはジャコウアゲハは約8cmで、アゲハモドキは約6.5cm、アゲハモドキのほうがちょっと小さいです。アゲハモドキはジャコウアゲハに似ていますか。
前回のジャコウアゲハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-05-29
山の畑の桑の実と写真に撮れたは幻か【オオミドリシジミ】 [神奈川県 平塚市]
クリ、コナラ、クヌギ、アベマキ、ナラガシワなど暖帯落葉広葉樹林はいわゆる里山の雑木です。
里山の雑木林は人の手が入ってこそ雑木林であって、材木は薪(まき)や炭(すみ)に、落ち葉は堆肥として使われていました。
健全な里山には美しいチョウの仲間が生息しています。その代表的なチョウが平地に生息するゼフィルスで、オオミドリシジミもそのひとつです。
平塚市土屋の里山にクリの花が咲いていました。独特の匂いが、遠くに居ても漂ってきます。
チョウはクリの花の蜜が大好物です。
クリの木にオオミドリシジミが、青緑色の翅表をキラキラと光らせながら飛んで来ました。
オオミドリシジミはクリの花で蜜を吸い出だすと動きませんでした。
遠くからですが、写真を撮ることができました。
しかし残念ながらオオミドリシジミは、キラキラしている翅表を開いてくれませんでした。
このオオミドリシジミは先のオオミドリシジミと姿形が違うので別のものと思います。
山の畑には桑の実が実っていました。オオミドリシジミをコンパクトカメラで写すことができました。
まるでそれはまぼろしのようでした。
背番号1と3は有名な・・2は・・【イチモンジチョウ・コミスジ】 [神奈川県 平塚市]
背番号1と3は昭和50年以前に生まれの方では、知らない人がいない日本のヒーローでした。
でも背番号2となると・・・
チョウの世界でも1と3は最も身近にいるタテハチョウの仲間です。記事は前回からの続きです。
イボタノキでは背番号1のイチモンジチョウがバンチョウです。一番いいところで吸蜜していました。
同じ仲間とダイミョウセセリは気が合わないようでした。目に付いたら戦闘です。
背番号3のコミスジはスルスルと現れ、目立たないところで吸蜜していました。(ヒーローじゃないヨ。)
お食事中はチョウも警戒心が低下するようです。横からでもOKでした。
チョウの背番号2は奥山かき分けないといないので、お花から・・
フタリシズカが林の中でひっそりと咲いていました。
前回のコミスジの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2007-05-15
昨年のイチモンジチョウの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-15
イボタの木陰の戦闘機【コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ】 [神奈川県 平塚市]
イボタノキにはいろいろなチョウが集まります。セセリチョウの仲間も訪れていました。
セセリチョウの仲間のとまる姿は、よく戦闘機のようだといわれています。
コチャバネセセリは、イボタノキがまだ騒がしくない午前中に訪れていました。
コチャバネセセリは、この日、イボタノキを訪れたチョウの中で一番小さく、他のチョウに見つかるといつも追い立てられてしまうので、常にゲリラ戦術です。
そのライバルの戦闘機はダイミョウセセリです。ダイミョウセセリはさながら戦闘機というより、ステルス戦闘爆撃機のようです。
イボタの木陰に、「ライバル戦闘機」が活躍していました。そして、さらば「ライバル航空隊」
フェイントをいれられた【ジャコウアゲハ】 [神奈川県 平塚市]
ジャコウアゲハが今年はたくさん飛んでいるように思います。
平塚市土屋の里山ハイキングコースでもジャコウアゲハを見かけました。
ジャコウアゲハの幼虫はこのウマノスズクサの仲間を食べて育ちます。
一頭のメスのジャコウアゲハが、この付近をパタパタとゆっくりめに飛んでいました。
盛んに産卵のようなポーズをとるので、「これは卵が見れるワイ。やったね。」と
大いに期待していましたが、そうは問屋が卸さない・・・・
産卵ポーズを撮るまえに、逃げられてしまいました。木に張り付いているのがわかりますか。
しょうがないので、産卵のポーズをしていた葉を観察しましたが、卵はありませんでした。
チョウにフェイントをいれられたようです。
よい香りがするらしいジャコウアゲハのオスです。昨年5月連休に丹沢でとりました。
ジャコウアゲハのオスは黒い翅ですが、メスは薄い灰茶色です。
腹部が赤いことが目印です。
昨年のジャコウアゲハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-09-01
食べ物を横取りしてしまった。【コジャノメ】 [神奈川県 平塚市]
5月下旬の平塚市土屋の暗い雑木林にひらひらとチョウが飛んでいました。
コジャノメです。暗い雑木林に生息し、地味なジャノメチョウな仲間の中でもさらに地味です。
コジャノメは花で蜜を吸うことなく、クヌギの樹液や腐った果実に集まります。
翅にはジャノメチョウの仲間の特徴である目玉模様がたくさんあります。
たまに翅を閉じたり、開いたりを繰り返します。ちらちらと飛んですぐにまたとまります。
近くにキイチゴが美味しく実っていましたので、つい手を伸ばしてしまいました。
コジャノメの食べ物を横取りしてしまったかもしれません。?ごめんなさい。
昨年のコジャノメの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-08-22
畑の中の貴重な里山にいました。【ウラゴマダラシジミ】 [神奈川県 平塚市]
いよいよチョウがたくさん飛ぶシーズンに突入しました。これからは忙しくなります。
シジミチョウの仲間のひとつにミドリシジミの仲間がいます。これらは「ゼフィルス」と呼ばれ、主に東アジアの森林に生息し、専門のマニアがたくさんいるほど、かわいいチョウの一群です。
いずれも初夏から盛夏の一回きりのホンの短い期間にしかお目にかかれないし、しかもいるのは木の高いところで、その数は少なく、小さいときていますから、私のコンパクトデジカメではほとんどお手上げ状態です。神奈川県は小さい県ですが、箱根と丹沢の二つ山群をかかえていますので、都市近郊にもかかわらず、意外とたくさんのゼフィルスが生息しています。ゼフィルスのトップに発生するのはウラゴマダラシシミで、5月中旬から飛び始めます。このところ、いつも時期を逃していたので、ガイドブック片手に平塚市及び中井町まで探しに行って来ました。
ウラゴマダラシジミの食樹はイボタノキです。イボタノキは畑の辻辻に目印のようにたくさん植えられていました。バックの山群は神奈川県の名山「大山」と「丹沢」です。でもこの目印のようなイボタノキにはまったく来ないそうです。
林の側にある柿の木からブルーの翅を広げて様子を伺うチョウがいました。こうみるとルリシジミのメスの翅色に似ていますが、大きさはひとまわり大きいチョウです。
同じく林の縁にあるイボタノキにはウラゴマダラシジミが隠れています。
お昼過ぎになるとたくさんのウラゴマダラシジミがイボタノキの覇権を目指して飛び回ります。
少しの間休憩したところをパチリ。これじゃよくわからないヨ。
ウラゴマダラシジミは里山の雑木林に生息するチョウですが、里山が放置され、その数を減らしています。いつまでもウラゴマダラシジミが飛ぶ里山であって欲しいものです。
昨年のウラゴマダラシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-06-25
冬が来る前に【ヒメアカタテハ】 [神奈川県 平塚市]
10月初旬、平塚市を流れる金目川の土手のセイタカアワダチソウにヒメアカタテハが吸蜜していました。青空がすばらしい日のことでした。
ヒメアカタテハは世界中に広く分布していて、ヨーロッパのヒメアカタテハはアフリカへ集団で移動するそうです。神奈川県では主に秋に南から分布を広げてくるものが到着して、見かけるようになります。ヒメの青空は世界中に続いています。
アカタテハとの違いは、翅の色が全体的に淡く、後翅にも橙色の模様があります。
ヒメアカタテハは成虫で越冬するそうなので、冬が来る前のこんな暖かい日にたくさんの蜜を吸って体力向上を図っているようです。
(追記。訂正します。決まった越冬形態はないそうです。幼虫でも冬を越すようです。)
でも神奈川県ではほとんどのヒメアカタテハが冬の寒さの中、死んでいくそうです。
ヒメは青空のかなたまで飛んで行ってしまうようです。
合掌
他のヒメアカタテハの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-08-12
ヒメアカタテハのone point
「信州の蝶」図鑑にはアゲハ、モンシロチョウと並んで「市街地の蝶」として載っています。それだけ一般的な蝶のようです。幼虫はゴボウ畑にいるそうです。ゴボウ畑に飛んでいこう。
寒波でアップアップです。【ウラナミシジミ】 [神奈川県 平塚市]
平塚市遠藤原の畑の中にある空き地の雑草でウラナミシジミが吸蜜していました。
ウラナミシジミは地元生まれもあれば、南の方から飛来するものまでいろいろいるそうです。
図鑑によるとウラナミシジミはたくさん飛来する年もあれば、ほとんど来ない年があると書いてありました。今年は秋に入ってもたくさんは見かけなかったので、飛ばない年かもしれません。
遠藤原のインゲンなどのマメ科の作物の畑の周りによく飛んでいますと図鑑に書いてありますが、インゲンの収穫は終わっていました。
ウラナミシジミはセンダングサの仲間の蜜が好きなようです。
翅を広げるとシジミチョウの仲間の特徴である金属のような青い輝きがあります。
翅の外周の黒帯が幅広いので上の個体はメスだと思われます。
下の個体は翅の外周に黒い幅がないのでオスだと思われます。
この前はウラナミシジミのボツ写真をブログにアップしまいました。失礼しました。
これからはチョウが飛ばないので、次に寒波が押し寄せたら、アップアップの状態です。
他のウラナミシジミの記事
http://blog.so-net.ne.jp/asagi-iro/2006-10-07
ウラナミシジミのone point
ウラナミシジミの越冬可能なところを図鑑で見ると海岸地帯ばかりです。波に関係しているとは思いませんが・・・・。