SSブログ

春の目覚め【コツバメ】 [東京都]

早春にだけ現れるチョウは、これから始まるバタフライウォッチングに
大いなる活力を与えてくれる大好きなものたちばかりです。

01ミツバツツジ.jpg

ミツバツツジの花は早春の山にムラサキの彩りを添え、爽やかな暖かみを与えてくれます。
また、ミツバツツジの花は春のチョウにとっても貴重な恵みを与えてくれます。

02ネコヤナギの蕾.jpg

川沿いのネコヤナギはつぼみを膨らませ、思わずニャーニャーとご挨拶。

03ウスタビガ繭.jpg

芽吹き前の林の中に彩りを与えてくれるウスタビガの繭が、
春風に吹かれて、ユーラユラと揺れていました。

04イラガ繭は枝にタマゴ.jpg

「あっ、おかしなたまご・・・」イラガの繭を枝先に見つけました。

05ユリワサビにアブ吸蜜.jpg

ユリワサビの花にはビロウドツリアブが吸蜜していました。

06オオイヌノフグリとコツバメ.jpg

オオイヌノフグリの花に囲まれ、春に目覚めたばかりのコツバメがいました。
いよいよ本格的なチョウの活動シーズンが始まります。

07フキの花でコツバメ吸蜜.jpg

時折、肌寒い風にも負けず、コツバメは忙しく飛び交います。
フキの花はコツバメの見張り台にピッタリです。

08コツバメ静止.jpg

体は小さくても「このシマは私のもの。ナンビト(ホントはチョウだけど)たりとも
侵入はゆるしません。」と飛ぶものみんなに、体を張って体当たりしていました。

10特急列車と鈍行列車.jpg

これから始まるバタフライウォッチングのシーズンを特急列車で行くか、
それとも鈍行列車で・・・
(早くも鈍行列車じゃん・・・・)
ウ〜っ!
タグ:コツバメ
nice!(2)  コメント(2) 

花の下にて春死なん【ルリタテハ、アカタテハ、キタテハ、ヒオドシチョウ】 [東京都]

高尾山の麓にあるサクラの園が見頃を迎え、たくさんの人で、にぎわっていました。
タテハチョウの仲間は長かった冬を越え、サクラの花に集っていました。

01サクラの園.jpg

いま見頃はソメイヨシノ、ヒガンザクラなどの花が一重のサクラたち。
里山は木々芽吹きと相まってパステル画のようになりました。

02サクラ咲く.jpg

この園で最も早く咲くカワヅザクラの濃いピンクの花に、

04ルリタテハ吸蜜.jpg

暖かい陽気に誘われて、真っ黒な翅表のルリタテハが吸蜜していました。

03ルリタテハ静止.jpg

午後になるとルリタテハは、サクラの園の広場を飛び回り、
おまわりさんに変身してました。

06アカタテハ吸蜜.jpg

午前中はアカタテハが早春のサクラで同じように吸蜜していました。

05アカタテハ静止.jpg

アカタテハは、他にも幼虫の食草、芽吹いたばかりのカラムシ探しに一生懸命でした。

07シダレザクラ.jpg

シダレザクラが風に枝を揺らしていました。

08ヒオドシチョウ静止.jpg

夕方、ヒオドシチョウも吾がシマを守るべき立ち上がっていました。

09チョウジザクラ.jpg

チョウジザクラの小さな花が咲き終わる頃、ソメイヨシノの仲間が満開となります。

10キタテハ吸蜜.jpg

キタテハはサクラの花に来ることなく、地べたのフキやタンポポの花で吸蜜していました。

タテハチョウの仲間は、やがて「花の下にて 春死なん」(うらやましなー)
艶やかに散って行くことでしょう。
nice!(1)  コメント(2) 

春は白く銀色に輝く【ウラギンシジミ】 [東京都]

今年の高尾山は大雪の影響でチョウの発生も花の開花も例年より遅いようです。

01コブシの花.jpg

それでもコブシの花が雪のように白く咲いていました。
今日は真冬並みの寒気団の影響で4月上旬というのに肌寒くて
チョウは飛んでいませんでした。

02雪の道.jpg

例年なら雪が全くない3月下旬、川筋にまだ雪の道が残っていました。

03ウラギンシジミ静止.jpg

雪のように白く光る冬眠明けのウラギンシジミが、
春の日差しにつられて飛び出していました。

04アマナの芽吹き.jpg

雪解けの地表には、春を待ちかねたアマナの花が頭を持ち上げ、

05アズマイチゲ.jpg

雪の結晶のようなアズマイチゲの華麗な花が春の日を受けて、
白く輝き咲き誇るようになりました。

06ニリンソウとアブ.jpg

雪解けが早い場所ではニリンソウが咲き出し、
ビロウドツリアブが蜜を求めて飛んで来ました。

07センボンヤリの花.jpg

稜線にはセンボンヤリの白く小さな花が咲いていました。

08ツバキの樹.jpg

早春の色は、名残りの雪や雪のような白い花ばかりではありません。
渓流沿いのヤブツバキの大きな木には、赤いツバキの花が
鈴なりに咲いていました。

09水中花.jpg

渓流には落ち椿が水面を赤く染めていました。

10ウラギンシジミ椿葉上で静止.jpg

早春のヤブツバキの葉の上には、ウラギンシジミのメスが、
白銀色に輝く翅表を光らせていました。
nice!(2)  コメント(2) 

すみれ色の旅立ち【スギタニルリシジミ、ルリシジミ】 [東京都]

高尾山の麓にある桜の園は、年間パスポートの販売を始めたので
大助かりです。もうイリビタリです。

早春の林.jpg

桜の園がまだ木々の芽吹きの時季には、ちと早い春の日のことです。

02アオイスミレ.jpg

それでも林床には早咲きのアオイスミレが咲き始めました。
アオイスミレは葉の形が黄門様の印籠にある紋所の形をしています。

03ナガハノスミレサイシン.jpg

ナガハノスミレサイシンの花も土の中から頭を持ち上げ始めました。

04スギタニルリシジミ吸水.jpg

春のチョウの一種、スギタニルリシジミが吸水後、

05スギタニルリシジミ飛翔.jpg

すみれ色の翅を輝かせて、飛び立ちました。

06エイザンスミレ.jpg

一週間後、エイザンスミレの大きな花と

07タチツボスミレ.jpg

タチツボスミレの群落が花を咲かせはじめました。

08ニオイタチツボスミレ.jpg

桜の園のてっぺんには、ニオイタチツボスミレが
よい香りを漂わせていました。

09ルリシジミ静止.jpg

ルリシジミも渓流沿いの水しぶきの中、水を吸ってる最中に

10ルリシジミ飛翔.jpg

人の気配で飛び立ちました。

すみれ色の季節は、旅立ちの季節でもあります。
nice!(2)  コメント(2) 

色香漂う春の午睡【テングチョウ】 [東京都]

高尾山麓の梅園は大雪の影響で開花が遅れ、3月下旬に満開を迎えました。

01梅香る春.jpg

爽やかな梅の香りが風に乗って漂ってきます。
紅梅の紅色は青空の下がお似合いです。

02-紅楼夢.jpg

テングチョウが、紅梅の花に微睡んでいました。
強烈な色香漂う紅梅を選んだテングチョウは、

03石の上にも一年.jpg

長く厳しい冬を越えて、渓流の石の上で、春の日差しに日向ぼっこ。

04臥薪嘗胆.jpg

ホントは薪の上で寝て、熊の胆嚢を嘗めて、頑張って来たのかも・・・・

05雪椿.jpg

林道の奥では、名残りの白雪の上に、赤い椿の花が艶やかに咲いていました。

06ハナネコノメ群落.jpg

残雪が解けた渓流脇のところどころでは、まだ堅いハナネコノメの蕾の一部が

07ハナネコノメの花.jpg

小さいけど艶やかに咲いていました。
nice!(2)  コメント(2) 

素敵な出来事【アサギマダラ】 [東京都]

またまた、なが〜い間、眠っておりました。
毎度同じことで申し訳ございませんが、いつまで続くかわかりません。
それでもよろしくお願いします。

早春の裏高尾.jpg

3月中旬のあるいい天気の日、裏高尾の林道を歩いてきました。
今年は大雪の影響で、林のところどころに雪が残り、気温は低めでした。

キジョランの種.jpg

そのころ高尾山の麓にある桜の園では、アサギマダラの食草である
鬼女蘭(キジョラン)が、種をふわふわと飛ばしていました。
姿形がまるでおとぎ話にでてくる鬼のばあさんのようです。
アサギマダラはというと

アサギマダラの幼虫.jpg

いました。まだ小さい幼虫ですが、初夏、成虫になると

与那国島の入り口.jpg

日本の最西端のある島「与那国島」まで、飛んで行くのでしょうか。

ヨナグニサンに会うために.jpg

昨年、与那国島に、ガの仲間「ヨナグニサン」を見に行ってきました。

与那国島のアサギマダラ.jpg

与那国島の林道脇の花にアサギマダラが吸蜜に飛んできました。
昨年見つけた桜の園にいた幼虫だったらなんて素敵なことでしょう。
nice!(3)  コメント(2) 

なごり雨【トラフシジミ】 [東京都]

昨日は花曇り。今日は大雨。チョウが出るには寒すぎます。

チョウジザクラの雨.jpg

先週末。高尾にあるサクラ公園は霧雨でした。チョウジザクラの花から雨の雫が滴ります。

ヒヨドリ.jpg

本来、晴れていれば、ヒヨドリがヒヨヒヨと鳴きながらサクラの蜜を吸っていたり・・・

名残のサクラのチョウ.jpg

名残りのサクラでトラフシジミがロッコーオロシを歌っていたり・・・(ウソです。)
今日も番外編でした。
nice!(1)  コメント(0) 

杉の谷でくしゃみ【スギタニルリシジミ、ルリシジミ】 [東京都]

花粉症の身には杉林でのチョウ探しは辛いのですが、
晴れればジットなんてしていられません。

1杉の谷にウメ.jpg

杉の谷に梅の花が咲く頃の話しなので少し前のことです。
まあ、チョウの観察日記のブログじゃないので、あしからずご勘弁を……

2フグリ+ツリアブ吸蜜.jpg

春先に咲くオオイヌノフグリにビロウドツリアブが吸蜜していました.。

3オオイヌノフグリ.jpg

不思議な形のオオイヌノフグリは春一番に咲く花のひとつです。

4スギタニルリシジミ半開翅.jpg

天気のよい日。杉の谷にはスギタニルリシジミが翅を開いていることがあります。

5スギタニルリシジミ開翅.jpg

スギタニルリシジミはなかなか翅を開いてくれないので、ラッキーです。
スギタニルリシジミはコツバメなどと同じように春先のみに現れるチョウの一種です。

6スギタニルリシジミ吸蜜.jpg

スギタニルリシジミが吸蜜していました。
周りは杉林なのでくしゃみがとまりません。
カメラを持つ手が震えます。

7ヤマルリソウ.jpg

オオイヌノフグリが咲き終わる頃、山はヤマルリソウに模様替えします。

8ルリシジミ静止.jpg

スギタニルリシジミが目覚める頃、ルリシジミも目覚めます。
でもルリシジミは、長い期間飛んでいる普通のチョウのひとつです。
nice!(1)  コメント(0) 

サクラチップにキッス【ツマキチョウ】 [東京都]

高尾にあるサクラ公園は、いろいろなサクラが楽しめるのでよく行きます。

1シダレザクラ.jpg

たとえば、枝垂れ桜にもたくさんの種類があり、
花の色もピンクや白、形の大小などなど様々でした。

2チョウジザクラ.jpg

たとえば、チョウジザクラのような小さな特徴ある花も咲いていました。
栽培種のサクラのような豪華さはありませんが、野生種の素朴な花の力を感じます。

3ヨコハマヒザクラ.jpg

たとえば、ヨコハマヒザクラのような色鮮やかな栽培種のサクラも咲き誇っていました。

4つぼみ食いのウソ.jpg

サクラのつぼみには冬鳥のウソが訪れ、つぼみをついばんでしまいます。

5様子を伺うウソ.jpg

ウソがこちらの様子を伺っています。
オスのウソは色鮮やかなヒザクラのようです。

6サクラにメジロ.jpg

咲き誇るサクラの花にはメジロが訪れ、花の蜜を吸っていました。

7サクラキッス.jpg

メジロはサクラの花に長いクチバシを差し入れて、キッス。蜜をチューチュー

8サクラチップス.jpg

メジロだけではございません。
イエローチップの翅をはためかせツマキチョウもサクラにキッス。
略してサクラチップス

9ツマキチョウ吸蜜.jpg

ここでは菜の花を見つけられなかったようでなので、
代わりに?オオイヌノフグリの花で吸蜜していました。

10目白押し.jpg

アセビの花にはメジロが訪れ、まさに目白押し状態で吸蜜していました。
nice!(2)  コメント(0) 

颯爽と、翅をはためかせ【ツマキチョウ】 [東京都]

春の散歩は「花粉症」との戦いとなりますが、気持ちはいつもわくわくします。

春らんまんのサクラ.jpg

高尾にあるサクラの公園は、そろそろ桜が咲きそろい、散歩が楽しくなります。
でも、ぶらぶら歩きでは15,000歩ぐらいでしか歩けません。
運動不足の解消にはなりませんね。

エイザンスミレ.jpg

サクラ色のスミレも満開を迎えていました。
西の霊山、比叡山に由来するエイザンスミレが豪華に咲いていました。

タカオスミレ.jpg

東の名山、高尾山だって負けていません。
高尾山の名を冠するタカオスミレが一輪だけですが、ご立派に咲いていました。

フリイヒカゲスミレ.jpg

タカオスミレは、ヒカゲスミレの変種だそうですが、
多分この花もヒカゲスミレの変種のフイリヒカゲスミレと思いますが・・・

ナガバナノスミレサイシン.jpg

ナガバナノスミレサイシンは、満開を迎えています。
週末にはもう花はなくなっているだろうなあ・・

ツマキチョウ吸蜜スミレ.jpg

ここで最もたくさん咲いているタチツボスミレには、
ツマキチョウの雄が、黄色の翅先を颯爽と、はためかせ吸蜜をしていました。

ツマキチョウ吸蜜.jpg

そろそろ盛りを過ぎたオオイヌノフグリの花にも
ツマキチョウは口吻を伸ばして吸蜜をしていました。
春先のはかない命の競演です。
nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。