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「琵琶湖周航の歌」二番「赤い椿の森陰に」【ナガサキアゲハ、アカタテハ、モンキチョウ】 [滋賀県]

「琵琶湖周航の歌」を歌手の加藤登紀子が歌ってヒットさせたのは、昭和46年のことだそうです。関東に住む若い人の中には、この歌を全く知らない方がいるようです。私は若くないので、このいわゆる「いい日旅立ちソング」が大好きで、旅行中に口ずさむことがあります。

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JR近江舞子駅で下車し、雄松崎に向かって歩いて行くと後方に比良の山並みが広がります。地質的にはこの花崗岩でできた山並みが白い砂を琵琶湖の浜に供給しているそうです。(な〜んて、まるでぶら○モリのようだ。)

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お馴染みのパターンで「琵琶湖周航の歌」の二番の歌詞を紹介します。二番は、一番から六番の歌詞の中で、もっとロマンチックな歌詞だと思います。

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近江舞子の浜です。浜といえば、湘南海岸の黒い砂浜しか頭にない「生まれも育ちも神奈川県民」の一人として、こんなにきれいな白い砂の浜は沖縄の八重山以来です。しかも沖縄と違って珊瑚でできてないことにたいへん感動した次第です。この歌がなかったら、多分ここには来なかったと思うとなんか得した気分です。

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歌詞にある緑の松の中には、この歌ができた当時から生きている木があるようです。よくぞ「松食い虫」の被害にあわずに無事生き延びてくださいました。

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琵琶湖の浜でも白い砂の浜は、近江舞子(雄松崎)の浜だけのようです。夏は水浴場になるそうです。

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一方、雄松が里の赤い椿の森は「琵琶湖周航の歌」がヒットしてからできたようです。「椿を植えよう募金」の看板にそんなことが書いてありました。

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えーっ!赤い椿の森陰で儚い恋に泣いた乙女は、いったいどこの娘なのだろう。

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ところでツバキの花でチョウが吸蜜するシーンはあまり考えられません。何故ならば、ツバキの花が咲いている頃は、まだ気温が低くてチョウが飛ばないからです。しかし、今年、地元で、遠くからですが、ナガサキアゲハがツバキの花で吸蜜している場面を目撃しました。これがその証拠写真です。
でも、もしかしたらこのナガサキアゲハは「赤い椿の森陰」で、恋に破れて泣いていたのかもしれない・・オスですが、何か。(開き直り)

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旧志賀町(現在は大津市)のマンホールの蓋がありました。近江舞子のバックにそびえる比良山脈はシャクナゲの花が有名のようです。シャクナゲの花がマンホールの蓋に描かれていました。

10琵琶湖周航の歌二番歌碑「雄松が里の乙女子」.jpg

駅近くのホテルの前にある二番の歌碑です。このロマンチックな歌詞は、現代の若者が受け継いでください。

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琵琶湖西海岸でもっとも自然豊かなところは安曇(あど)川の河口のようなので、行ってみました。安曇川河口は近江舞子の北に位置します。

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安曇川河口付近の浜は黒い砂利浜でした。

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安曇川河口は「びわ湖こどもの国」があって、訪れた日が休日だったので、園内はとても賑やかでした。「びわ湖こどもの国」と河口を挟んで対岸に「安曇川園地」があって、そちらの方が昆虫がたくさんいそうだったのですが、残念ながら時間切れ。再訪したいものです。

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それでもツツジの花でナガサキアゲハが吸蜜したり、

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アカタテハが浜で咲いていたムシトリナデシコに吸蜜に訪れていました。

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ムシトリナデシコにはモンキチョウも訪れていました。
次は「琵琶湖周航の歌」三番の高島市の今津町のことですが、いつのことになることやらと開き直り。
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「琵琶湖周航の歌」一番「われは湖の子」【ナガサキアゲハ、ナミアゲハ】 [滋賀県]

今年は「琵琶湖周航の歌」が誕生して100周年だそうです。琵琶湖のある滋賀県には「日本全国蝶探しの旅」でまだ行ったことがないので、行ってみようと思い立ちました。

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「琵琶湖周航の歌」で町おこしをしているのは、高島市にある今津町です。JR近江今津駅には100周年ののぼり旗が立っていました。

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今津町にある「琵琶湖周航の歌資料館」に行きました。そこでの話は別の機会に・・・

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「琵琶湖周航の歌資料館」の周りには歌詞が書かれたプレートが立っていました。それでは、みなさん、サン、ハイ♪「われーはうーみのーこ」♫

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「琵琶湖周航の歌」には一番から六番まで、歌詞に出てくる場所ごとに歌碑が建っています。大津港の外れにある三保ヶ崎には「琵琶湖周航の歌」の一番の歌碑が立っていました。この歌の作詞者小口太郎はここからボート仲間と6月27日、琵琶湖周航の旅に出航したそうです。
一番の歌碑「われは湖の子」の周囲は公園になっていて、

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公園のツツジの花にナガサキアゲハのオスが吸蜜に訪れていました。

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ナガサキアゲハが飛び立ったところをパチリ。チョウも旅立ちの時のようです。♪「志賀の都よ いざさらば」♪

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三保ヶ崎は「琵琶湖の水を京都市に送る。」琵琶湖疏水の入口にあたります。琵琶湖疏水の流れに沿って行くと「琵琶湖第1疏水揚水機場」が建っていました。浮き彫りの模様は大津絵の藤娘のようです。

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琵琶湖疏水の流れは、ここからトンネルを通って京都まで行きます。トンネルの入口にある扁額は明治の元勲、伊藤博文公が揮毫しました。「気象萬千」は「様々に変化する風光はすばらしい。」という意味だそうです。

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琵琶湖疏水は京都市の岡崎から川となって流れ出します。京都市の新しい文教ゾーン岡崎の街は琵琶湖疏水と共にあるようです。

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岡崎を流れる琵琶湖疏水の岸辺は、桜並木になっていてとてもきれいでした。桜は散り際だったので、花びらが花筏となって、疏水の水面を流れていました。

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この時期、期間限定で琵琶湖疏水を「桜回廊十石船めぐり」の遊覧船が運航しているそうです。機会があったら乗ってみたいものです。

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琵琶湖疏水の桜並木を見ながらの遊覧は気分最高かもね。

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今回の旅は平安神宮にお参りしてきました。立派な平安神宮応天門です。

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平安神宮に入ると右側に東の守護神、蒼龍の手水鉢がありました。

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反対側の手水鉢は西の守護神、白虎でした。

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平安神宮は御所と同様に左側に「右近の橘」がありました。

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右側にある「左近の桜」は、すでに葉桜となっていました。

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平安神宮の神苑に入場させていただきました。ここは、明治の名庭師七代目小川治兵衛が手がけた名庭園だそうです。神苑は、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑の順に4つの趣きの異なる回遊式庭園で構成されていました。4月中旬の南神苑は、華やかな桜の園になっていました。

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南神苑のシダレザクラは花が満開でとてもきれいでした。

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平安神宮神苑にある回遊式庭園の池の水は、琵琶湖疏水の水が使われています。西神苑の池でアオサギが羽繕いをしていました。西神苑の売りはハナショウブで、ハナショウブの花が咲く頃が一番きれいなようです。池の名前は西の守護神にちなんだ白虎池です。

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その先にある中神苑の池は、なぜか東の守護神蒼龍の名前がついた蒼龍池です。池には飛び石でできた臥龍橋がかかっていました。

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中神苑の休憩所で一休み。今日は何を食べようかな。

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東神苑の栖鳳池には京都御所から移築した泰平閣がかかっており、とても絵になる光景です。

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平安神宮の神苑でチョウが飛んでいないか探しましたが、とても人が多くて、全く飛んでいませんでした。チョウの代わりに桜の花の蜜を吸いに来たメジロを撮りました。

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地べたにはアオジが餌を探していました。

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琵琶湖疏水から栖鳳池に流れる川の浅瀬でつがいのカワラヒワが水浴びをしていました。琵琶湖疏水の水は野鳥も潤していました。

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琵琶湖疏水の桜並木にいたスズメは強引な方法で花の蜜を吸っていました。

27岡崎シダレザクラにナミアゲハ吸蜜.jpg

岡崎公園のシダレザクラにナミアゲハが蜜を吸いにきたところを撮りました。桜が咲く頃はまだチョウが飛ぶ時期ではないようです。以上

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京都から琵琶湖に戻りました。大津港にあった大津市のきれいなマンホールの蓋です。「琵琶湖周航の歌」と思われる場面が描かれていました。

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観光客は大型客船で琵琶湖周航を楽しめるようです。時間があれば乗ってみたいのですが・・・残念ながら、この日の運航は終わっていました。

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歌川広重の浮世絵「近江八景」の「堅田落雁」に描かれた堅田にある浮御堂は、琵琶湖の代表的な風景の一つです。次は時計回りに北上した歌の二番に出てくる雄松崎の話しです。
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桜の花が咲く前に【ベニシジミ、スジグロシロチョウ】 [神奈川県 鎌倉市]

神奈川県の世界遺産候補、鎌倉にある瑞泉寺は花の寺として有名です。特に梅はたくさん植えられており、花の時期は瑞泉寺のある紅葉が谷に馥郁たる香りが漂います。また裏山には悲しい伝説のやぐら群があります。

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瑞泉寺に行く途中にある永福寺跡にコブシの花が咲いていました。

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さらに行くと商店の店先にシデコブシの花が咲いていました。

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瑞泉寺の手水所には落椿が水中花を咲かせていました。風流なはからいです。

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本堂前にツバキの花が咲いていました。

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春がまだ浅い頃の瑞泉寺の庭園での出来事です。

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本堂前の庭園の梅の古木に花が咲き始めていました。

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白梅も咲いていました。

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一応、動物関連のブログなので、梅の花の蜜を吸いに来たメジロをパチリ。

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本堂前にはオウバイ(黄梅)の花が咲いていました。オウバイは梅の品種の一つとのことです。ウメとは別の種類のロウバイの仲間ではありません。

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オウバイの花です。独特の形です。

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本堂脇のしだれ梅も咲き始めていました。

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庭園には福寿草も咲いていました。

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早春のベニシジミは翅にある青い斑点が目印です。

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瑞泉寺の裏山には、鎌倉時代に掘られたたくさんのやぐらがあり、それらは「瑞泉寺裏山やぐら群」とよばれているようです。「瑞泉寺裏山やぐら群」は鎌倉幕府滅亡の悲しい伝説が語られています。

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本堂裏にある夢窓国師作庭の庭園には、裏山に登る道があり、この道はこの東屋(偏界一覧亭)に続いているそうです。

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偏界一覧亭は、一般人が立ち入ることはできませんが、ハイキングコースの道をもう少し進んで行くと展望台があり、そこから鎌倉の街並みを見ることができます。京都や奈良と違い鎌倉は海が見れる唯一の古都です。

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敗走中の鎌倉幕府軍にほら貝を吹いて新田軍の侵攻を知らせた「貝吹地蔵」の伝説がある石のお地蔵様です。

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お彼岸が過ぎて、陽気が暖かくなると、瑞泉寺の庭園にチョウが飛び始めました。ショカツサイにスジグロシロチョウが吸蜜に訪れていました。

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ウメの花にも吸蜜に訪れていました。

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レンギョウにも止まっていました。

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スイセンの花にも訪れていました。

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アセビの花にハナアブが訪れていました。

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瑞泉寺の裏山から皮膚病にかかったタヌキが2頭降りて来たようです。

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瑞泉寺の狸和尚にタヌキの病気がよくなるようにお願いしました。

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サクラの花が咲く前に、瑞泉寺ではモミジの芽吹きが終わっていたようでした。

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モミジが花を咲かせ始めました。これからの季節、サクラの花との競演が楽しみです。
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いざ鎌倉【ムラサキシジミ】 [神奈川県 鎌倉市]

鎌倉にある人気の花の寺「明月院」も、お彼岸前は梅の花と桜の花の端境期にあたり、静かな時を楽しめます。暖かい春の陽気はまだのようで、チョウはいつになったら飛ぶんだろう・・ちょっとジリジリした気持ちです。

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紅葉の頃の明月院は、人で溢れ賑やかです。まだ人の出が少ない朝に訪れました。

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明月院は谷戸の中にあるので、秋は朝靄に包まれることがあるようです。朝日が靄でプリズムされ、七色に光っていました。

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明月院にある鎌倉幕府五代執権、北条時頼公の廟所も朝靄に包まれていました。

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明月院の奥には名君の誉れ高い北条時頼公のお墓がありました。

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北条時頼公は謡曲「鉢の木」に出てくる「いざ鎌倉」の主人公のひとりです。明月院の本堂の前に松の鉢の木が置かれていました。

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明月院の「月の広場」に植えられているバラの花が朝露で濡れていました。

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苔の庭はリンドウが咲いて、紅葉が散っていました。

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茅葺き屋根の開山堂は紅葉に囲まれていました。

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鎌倉にある「鎌倉十井」の一つ「瓶の井」です。かつて鎌倉十井はどこも名水が湧く井戸だったようですが、今も現役で使われているのはこの「瓶の井」のみだそうです。井戸の背後にある紅葉が綺麗でした。

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花想いの地蔵様です。背後の樹々が紅葉していました。

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明月院本堂にある「悟りの窓」。窓の向こうには紅葉に彩られた本堂の後庭園が広がっていました。

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後庭園はハナショウブの咲く頃と紅葉の彩りが艶やかな頃の年二回入ることができます。紅葉の後庭園に入れさせていただきました。

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後庭園には大勢の方が訪れていました。

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後庭園では青地蔵様が出迎えてくださいました。

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後庭園おいでの赤地蔵様も出迎えてくださいました。鮮やかな紅葉の下、微笑んでいました。

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鎌倉に雪が降った翌朝、明月院を訪れました。クマザサの上にうっすらと雪が積もっていました。謡曲「鉢の木」は、雪の夜から始まります。

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花想いの地蔵様も雪の朝は寒そうです。「鉢の木」の話しは、こうです。「大雪の夜、見知らぬ旅の僧が一晩の宿を求め、あばら屋を訪れました。あばら家の主人はなけなしの粟飯でもてなしたそうです。」

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雪降った翌朝の開山堂と梅の花。「鉢の木」の続きです。「あばら屋の主人は旅の僧の暖をとるため、大切にしていた松と梅と桜の鉢の木を薪としてくべたそうです。主人は「今は貧しくても、鎌倉幕府に何かあれば、一番に馳せ参じる。」との覚悟を旅の僧に話したそうです。翌朝、旅の僧は旅立ちました。」

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本堂前の枯山水の庭もうっすらと雪が積もっていました。「鉢の木」の話しをさらに続けると「春になって、鎌倉幕府から近隣の御家人あて召集の命令があり、あばら屋の主人も真っ先に馳せ参じたそうです。居並ぶ幕府の最高責任者の一人に旅の僧がいました。その旅の僧こそ前執権、北条時頼公でした。「いざ鎌倉」と馳せ参じたあばら屋の主人に時頼公は雪の夜のお礼として鉢の木にちなむ土地を与えたとのことです。」

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冬の朝の「悟りの窓」です。

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悟りの窓がある部屋は、陽の光で赤く染まり何か暖かそうです。

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明月院の小鳥の家からヤマガラの花子が飛び出しました。

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小鳥の家には小鳥の餌を横取りしにくるタイワンリスもいました。

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小鳥の家からこぼれた餌を拾いにガビチョウも訪れていました。本日のチョウはこのガビチョウです。

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明月院の早春の頃の庭。まず最初に咲くのはマンサクです。

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ロウバイの花も咲いていました。

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アジサイの頃は大勢の人で溢れる参道も今はひっそりです。ロウバイが咲いていました。

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明月院の庭では、梅の花が終わりしだれ桜の咲く前にユキヤナギの花が咲き出します。訪れた時期が早かったため、まだ花は少ししか咲いていませんでした。

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鎌倉にある大船植物園には見事なユキヤナギの花が積もる雪のように咲いていました。

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明月院にツバキの花が咲いていました。

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鎌倉中央公園のサザンカの枯れた花にムラサキシジミが訪れていました。

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春が浅い暖かい日には、越冬中でもムラサキシジミは日向ぼっこで暖をとるようです。

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明月院にあるお茶屋「月笑軒」で暖かい甘酒をいただき、体の中から暖をとりました。

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明月院の月の広場にはたくさんのウサギ(置物)がいて、その隣には鉢の木が植えられていました。ウサギたちの「いざ鎌倉」のようです。

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「いざ鎌倉」召集の命が下されれば、ウサギばかりかカメも馳せ参じる覚悟のようです。
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京都の水と花とチョウを訪ねる旅その1(京都世界遺産編)【モンシロチョウ】 [京都府]

梅の見頃がそろそろ終わり、桜の開花が楽しみな時期となりました。しかしチョウが飛ぶにはまだまだ寒いようです。

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自由な雰囲気、作家の個性が光る琳派芸術が大好きです。梅の咲く時期は、熱海にあるMOA美術館で国宝「紅白梅図屏風」を観たくなります。今年も出会うことができました。

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尾形光琳の描く梅は「光琳梅」といって、日本を代表するデザインのひとつだそうです。「紅白梅図屏風」は尾形光琳晩年の傑作で、京都にあった光琳の屋敷で描かれたといわれています。

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冬の京都。賀茂大橋から見た鴨川の風景です。冬は鴨川の水量が少ないので、飛び石で鴨川を渡ることができます。飛び石で渡る方はみんな楽しそうでした。

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若狭で採れたサバを海のない京都まで運ぶ道「鯖街道」の終着地は京都の出町です。

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出町のロータリー広場の中心に泉が湧いています。ここから京都の水を訪ねる旅を始めました。

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出町にある妙音弁財天の手水舎は京都の美味しい地下水が楽しめるところです。お寺の方の話しによると地下の水脈は出町のロータリー広場の泉と同じとのことでした。

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橋を渡って下鴨神社に行きました。冬の朝、糺ノ森は静かです。心が洗われる京都パワースポットのひとつです。

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下鴨神社は世界文化遺産です。

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下鴨神社のパワースポットの一つ「連理の賢木」です。隣には縁結び神様が祀られている相生社で、いっぱいいっぱいお願いをしました。

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早春の下鴨神社の見どころの一つに尾形光琳が「紅白梅図屏風」のモデルにしただろうといわれている「光琳の梅」があります。その「光琳の梅」は満開を迎えようとしていました。

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一応、動物関連のブログなので「光琳の梅」の蜜を求めて飛んできたメジロをパチリ。

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「光琳の梅」かメジロか、とちらが主役がわからなくなりましたが、とりあえず両方とも上手く撮れたようです。

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下鴨神社の手水舎の水はいずれも京都の名水のようです。「御手洗三本杉」の水は、水汲みに来られる方もいるそうです。

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下鴨神社の手水舎の水盤は船の形をしているのが特徴のようです。「御手洗直澄」の水も京都の名水の一つだそうです。

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水の女神様を祀る井上社(御手洗社)とその水を源とする御手洗池です。井上社の下にある井戸は、今はポンプで揚水しているようですが、かつては地下からゴボゴボと湧き出していたようです。

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井上社(御手洗社)のゴボゴボと湧き出した湧き水の水泡の形を参考にして、みたらし団子ができたそうです。下鴨神社の前にあるお菓子屋さんでみたらし団子をいただきました。

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下鴨神社に梅があるならと探したところ、松もありました。松葉が可愛らしい「媛小松」はご神木として祀られていました。

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梅も松もということで、竹も探せばありました。これでおめでたい下鴨神社の松竹梅です。

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糺ノ森の霊気のひとつに泉川の流れがあります。

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下鴨神社にお参りした後は糺ノ森の中にある茶店で茶豆と申餅をいただきました。下鴨神社の周りは美味しいお菓子処がいっぱいです。

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もうすぐ下鴨神社も桜の候となります。

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その頃になればモンシロチョウも飛ぶでしょう。

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出町の商店街には京都を代表する餅菓子屋「出町ふたば」があります。餅菓子を買うためには長い行列を並ばないといけないのですが、

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お土産にすると、と〜っても喜ばれるので、ついつい大人買いをしてしまいます。鴨川の辺りで豆餅、いただきま〜す。
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啓蟄の候。桜と雪割草を愛でる。【キタテハ】 [神奈川県 鎌倉市]

春。虫がもぞもぞ動き出す啓蟄が過ぎ、チョウが飛び始める時候となりました。鎌倉では玉縄桜という早咲きの桜が満開となっております。本ブログもご無沙汰していましたが、そろそろ本格的に長い眠りから目覚める頃となってきました。??

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東海道線や横須賀線で大船駅を通り過ぎると右側の車窓に大きな観音様が見えます。大船観音です。

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でも、今回は観音様のお参りではなく、同じ大船にある神奈川県立フラワーセンター大船植物園で可愛いいお花たちに会いに行くことです。

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この日は早咲きサクラの「玉縄桜」が満開でした。玉縄桜は同センターが作出したサクラの品種です。

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啓蟄の日。鎌倉はポカポカの日が当たって過ごしやすい陽気でした。陽気に誘われてハナアブが玉縄桜の花粉を食べに花を訪れていました。

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別の場所で咲いていた玉縄桜にはメジロが花の蜜を求めて訪れていました。

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アセビの花は芳香を放っていました。

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可愛いいエリカの花が咲いていました。

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ジャノメエリカの花も良い香りがするそうですが、花粉症の鼻づまりでは全く臭いませんでした。

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雪の多い日本海側の里山に咲くオオミスミソウが、フラワーセンターで咲いていました。

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オオミスミソウの花はいろとりどりです。

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紫一色のオオミスミソウです。可愛い花に今年も出会うことができました。

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啓蟄の日。陽気に誘われて越冬中のキタテハが飛び出したようで、パンジーの花に止まっていました。

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同じキタテハが菜の花で吸蜜を始めました。今年もたくさんのチョウに出会えるといいなあ・・・

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ハルサザンカの花にはメジロが吸蜜に訪れていました。

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赤に白い斑が印象的なツバキの品種「蜀紅」が咲いていました。どこかで見たことがあると思ったらNHK大河ドラマのオープニングを飾る花に似ているような気がします。
タグ:キタテハ
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お菊さんの物語(姫路城世界遺産編)【ジャコウアゲハ】 [兵庫県]

世界遺産とチョウがテーマなのにぜんぜん違うじゃんと言われる前に、日本で一番有名な世界遺産、姫路城の話しです。

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平成の大修理が終了した姫路城です。白鷺城の名前のとおり、まぶしい白の大天守が青空に映えます。

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まだ大天守の白い漆喰が汚れないうちに行きたいと思い、念願が叶いました。なかなかたどり着かない大天守への道の途中で十月桜が満開を迎えようとしていました。

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春のある日、神奈川県鎌倉市でジャコウアゲハが飛んでいました。なぜジャコウアゲハが突然登場したかと言えば・・

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姫路城を建てたのは徳川家康の娘婿の池田輝政公です。その池田家の家紋である揚羽蝶が瓦の文様に使われているからです。この巨大な城で西国大名ににらみを利かせていたようです。

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揚羽蝶の瓦の文様は数種類あるようです。

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極め付きは最上階に1箇所だけある逆さ文様の揚羽蝶ですが、なぜ逆さ文様なのかは不明だそうです。逆さ文様の揚羽蝶の瓦は姫路城の最初の展示品として城内の展示コーナーにありました。

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姫路城の上山里という広場に播州皿屋敷で有名なお菊井戸がありました。お菊さんのことは室町時代の頃の話しで、現在の姫路城とは無関係です。しかし夜な夜な美人のお菊さんの幽霊見たさに人が集まり、夜店では「お菊まんじゅう」に「10枚入りお菊せんべい」。お菊せんべいは一枚たりない・・・。おっとこれは落語のネタでした。(お菊の皿)

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姫路城に行く途中に、悲劇のヒロインお菊さんを祀ったお菊神社がありました。ジャコウアゲハのさなぎはお菊さんが縛られた姿に似ているので昔からお菊虫と言われているそうです。

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お菊神社に到着しました。姫路市にあるNPO法人は町おこしにジャコウアゲハを増やそうという取組みをしているそうです。たくさんのチョウに出会えるように願掛けをしました。

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春に地元の河原で見かけたお菊虫ことジャコウアゲハのさなぎです。他のチョウには見られない不思議な形です。

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地元で撮ったきれいなジャコウアゲハです。ちなみに美人のお菊さんのお墓は地元神奈川県平塚市にあります。番町皿屋敷の話しのことですが・・。合掌
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宝の里山【ヤマトシジミ、チャバネセセリ、ツマグロヒョウモン】 [兵庫県]

晩秋の頃、兵庫県に出かける機会がありました。用事が済んだ翌日、宝塚市にあるJR線廃線跡のハイキングコースを歩いてきました。

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阪急電車の宝塚駅に到着しました。ハイキングの後、駅から宝塚をちょっと散歩しました。その話しは後ほど・・・。

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JR線に乗り換えてハイキングコース入口のある駅で降りました。コースの入口にあるトンネルを抜けると川沿いの道に出ました。その道で昆虫を探しながら歩きました。

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たくさんの柿が実っていました。

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廃線沿いの道は桜がたくさん植えられており、春は花見の名所となるそうです。

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秋は紅葉狩りでにぎわっていました。

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線路の枕木の上にヒメツチハンミョウが歩き回っていました。

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カマキリも川辺から下を覗いていました。

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ヤマトシジミが翅を広げていました。今回の目的は瀬戸内地方に亜種がいる翅表が黒いシジミチョウを探すことでしたが、残念ながらいませんでした。目的のシジミチョウの食草、ツメレンゲは既に枯れていました。食草もチョウも絶滅危惧種で里山の宝です。

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チャバネセセリがキクの花で吸蜜していました。

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野葡萄も実を付けていました。

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あかまつ展望台に到着です。山にも登ってみましたが、チョウはいませんでした。

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山からの下り道でリスの像が立っていました。桜守の仕事をしているようです。ここはある一人の桜守りの物語で有名で、里山の環境は市民の手で守られているそうです。

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宝塚の街中に戻りました。遊歩道の花壇でツマグロヒョウモンが羽化していました。

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遊歩道の終点にある宝塚市立手塚治虫記念館に行ってきました。記念館では鉄腕アトムと一緒に写真が撮れるようになっていました。思わずアトムポーズをとってしまいます。

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手塚治虫はオサムシが大好きです。記念館の生命維持装置にはテヅカオサムシが眠っていました。

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手塚少年が虫取りに熱中していたころの宝塚の里山のジオラマです。宝の里山を見に火の鳥のタイムマシンに乗って行きたいな。
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冬桜はそっと咲く。第四章【イチモンジセセリ、アカタテハ】 [神奈川県 鎌倉市]

鎌倉市の世界遺産候補の寺院のひとつ瑞泉寺は、いつ行っても何かしらの花が咲いている花の寺です。今回は瑞泉寺で夏から冬の間にチョウ探しをした時の話しです。

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瑞泉寺へ行くには鎌倉市を流れる滑川の支流、二階堂川に架かる通玄橋を渡って行きます。晩秋の頃、川沿いの紅葉がきれいでした。

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通玄橋の欄干は紅葉で飾られていました。秋になると橋の囁きが聞こえます。「皆様。錦秋の世界にようこそ。ここはその入口です。」

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錦秋の世界に行く前に夏の頃の瑞泉寺の話しです。瑞泉寺本堂への道はたくさんのタマアジサイが咲いていました。

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瑞泉寺でサルスベリの花が咲いていました。

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瑞泉寺の古い方の階段は、木漏れ日に溢れていました。鎌倉石でできた急階段を登りました。

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瑞泉寺の山門も木漏れ日に溢れていました。

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瑞泉寺本堂前の夏の庭には芙蓉の花が咲き誇っていました。

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芙蓉の花にイチモンジセセリが吸蜜していました。

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地味なイチモンジセセリも夏を感じる芙蓉の花に止まれば、なぜか鮮やかです。

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背の高いムクゲの花は、夏の青空がお似合いです。

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瑞泉寺の受付前に咲いていたムクゲの花にイチモンジセセリが吸蜜していました。

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瑞泉寺庭園は夢窓疎石が設計しました。やぐら風の大きな穴から涼風が吹いてくるように感じられました。

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夏が終わり初秋の頃となりました。瑞泉寺本堂前の庭はフヨウの変りにシュウメイギクの花が咲き乱れていました。白いシュウメイギクの花です。

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赤いシュウメイギクの花も咲いていました、白い花と赤い花の形が微妙に違うので、写真を撮っていると観光客のおばさまに「花の形が違うけど同じ種類ですか?」と聞かれました。「はい、そうです。」と答えました。

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瑞泉寺は禅寺ですから茶の木が植えられており、初秋の頃、白い花が咲いていました。白い花に赤い蝶が吸蜜していました。

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アカタテハを見つけました。茶の花の蜜は香りがよくてさぞかし美味しいのでしょう。

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瑞泉寺の冬桜は水戸光圀公お手植えだそうですが、その後、幾世代か経ているようです。数輪そっと咲いていました。冬桜はそっと咲く。第四章です。

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少し秋が深まり、小鳥が好きな実のひとつ、千両が赤い実を付けていました。

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瑞泉寺の石灯籠にはハートの模様が刻まれていました。

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さらに秋が深まり瑞泉寺の総門も紅葉に飾られていました。

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紅葉以外にも山茶花の花が総門の屋根を飾っていました。

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立派な紅葉の下で背の高いテイオウダリヤが咲いていました。いよいよ紅葉の名勝、錦屏山瑞泉寺の本領発揮の頃となりました。

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旧階段は紅葉の落ち葉に埋もれていました。

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苔でできた緑のカーペットに色とりどりの落ち葉が模様を作っていました。

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白い大きな椿の花が咲いていました。

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山門は紅葉が真っ盛りでした。

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本堂の裏山も紅葉が真っ盛りでした。

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本堂の裏の紅葉がとてもきれいに色づいていました。

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瑞泉寺の手水所は周りにとけ込むように作られており、お参りに来られる方もなかなか気づきません。秋が真っ盛りの頃は落ち葉に埋もれていました。

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鐘楼の周りも紅葉がきれいです。

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紅葉真っ盛りの山門です。

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さらに秋が深まり、次々と紅葉が色づいては、落葉していました。秋が深まった瑞泉寺山門に夕日が差し、紅葉が光で輝いていました。

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夕日が射す瑞泉寺庭園です。

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まだ紅葉が盛りの頃の本堂と庭園です。

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どこもく地蔵様が安置されている地蔵堂です。入口には大黒様と恵比寿様がおかれていました。地蔵堂脇の紅葉が盛りを迎えていました。

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そして晩秋となった瑞泉寺です。まだ紅葉がきれいでした。

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庭にあるお地蔵様まで紅葉の枝が伸びており、一部は葉を落としていました。「お地蔵様。そろそろ落ち葉の人生となりました。よろしくお救いください。」とお願いしました。

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瑞泉寺にある狸和尚とその仲間と仏様。むじな塚と呼ばれています。むじな塚には、いわれがあるみたいですが、なにか落ち葉に囲まれた狸和尚からはヒソヒソ話しが聞こえてくるようです。

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新春の頃、瑞泉寺の庭に水仙が咲いていました。もうすぐ梅の花が咲き、その馥郁たる香りで瑞泉寺のある紅葉が谷が満たされます。梅の花の香りが終盤になる頃には虫ももぞもぞ動き出す季節となります。
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夕焼けのたいやきくん【イチモンジセセリ、アカボシゴマダラ、ジャコウアゲハ、アカタテハ】 [神奈川県 鎌倉市]

神奈川県鎌倉市にある世界遺産候補「武家の古都・鎌倉」でチョウ探しをしていますが、真冬に入り全くチョウは飛んでいません。過去の出来事にあっちゃこっちゃ遡ることをお許しください。
今回は、前回の続きで滑川の支流、二階堂川を遡る話しです。

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金沢街道沿いに荏柄天神社の鳥居がありました。荏柄天神社は源頼朝が鎌倉に幕府を建てる前からこの地にあり、世界遺産候補を構成する資産のひとつです。

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鎌倉幕府は何回か移転をしているらしいのですが、最初の幕府は大蔵幕府といって鶴岡八幡宮の東にありました。鎌倉幕府の跡地に建っている小学校の角に大蔵幕府跡の石碑が建っていました。

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大蔵幕府の西側には西御門川が流れており、前回の筋替橋の下を流れ、その先で滑川に注ぎます。東側には東御門川が流れており、同じく滑川に繋がっています。東御門川に架かる東御門橋の欄干は、桜の花で飾られていました。幕府跡に建っている小学校の手作り新聞によると東御門川は幕府を防御するための掘割りに使われていたそうです。

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東御門橋の先を進み、荏柄天神社に到着しました。荏柄天神社は大蔵幕府の鬼門である丑寅(北東)の方角に位置しており、鬼門の守護神として源頼朝からも崇拝されていたそうです。

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荏柄天神社の銀杏です。鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れてしまったので、もしかしたら鎌倉で一番古い銀杏の木らしい・・・

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大銀杏は古木でありますが、まだ樹に勢いがあり、しかも一段高い所に生えているので、とても目立ちます。

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天神様といえば梅の花がつきものです。新春の頃、鎌倉で一番早く咲く梅の花が咲いていました。

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荏柄天神社は他の天神社と同様、梅の木はたくさん見られますが、神様の使いの牛の像は一頭もいませんでした。

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白梅もチラホラ咲いていました。

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荏柄天神社で本年もいろいろなところに行って、楽しくチョウの写真が撮れるようにお参りしました。開運を祈って梅の花のお守りも授与していただきました。

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荏柄天神社から、次に鎌倉宮にお参りに行きました。鳥居の下には早くも河津桜が咲いていました。

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鎌倉宮の拝殿です。拝殿に祭られている獅子頭の由来は、鎌倉幕府を倒幕した立役者にもかかわらず、この地で足利尊氏の弟、直義に殺害されてしまった護良親王の兜に魔除けとして飾られていたからだそうです。鎌倉宮の授与所に獅子頭のお守りがありましたので、悪いムシにたかられないようにお守りを授与していただきました。

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ここに来ると厄割り石で厄払いをしたくなります。今回も素焼きの杯が粉々に砕け散ってくれましたので、よい厄払いができました。

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12月の中旬、鎌倉宮の神苑で鎌倉でもっとも遅い紅葉を鑑賞させていただきました。

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さらに北東に進むと世界遺産候補、永福寺(ようふくじ)跡に到着しました。ここは発掘調査によりとてつもない大寺院が建っていたのが分かってきました。武士は戦で死んていった者の祟りをとても恐れていたので、源頼朝は平泉の藤原氏との戦で死んで行った者を弔うために、当時としては珍しい二階建ての大寺院を建てたそうです。

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永福寺は平泉の寺院を参考に建立したそうです。いま、永福寺跡は歴史公園となっています。松尾芭蕉は平泉に行って俳句をよみました。「夏草や・・

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兵どもが夢の跡」永福寺跡の公園の夏草にチョウが飛んでいました。

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アカツメグサにイチモンジセセリが吸蜜に止まったところをパチリ。

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アカタテハも飛んでいました。

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裏山には春型のアカボシゴマダラが飛んでいました。鎌倉は中国産のアカボシゴマダラが最初に見られたところのようです。

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ジャコウアゲハもフワフワと裏山を飛んでいました。

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永福寺跡の散策路を登り、展望台からみた寺院跡です。永福寺跡のある地名は鎌倉市二階堂といい、永福寺からつけられているそうです。二階堂川もしかりです。

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永福寺跡を進むと二階堂川に架かっている通玄橋がありました。通玄橋の欄干は紅葉が飾られていました。ここで二階堂川沿いの道は二又に分かれます。今回は橋は渡らず、左側の山に向かって登る道を遡って行くことにしました。

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「ちはやぶる・・」在原業平の歌のように二階堂川を紅葉が流れ下ります。鎌倉の竜田川です。

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通玄橋の左側の道は、鎌倉でもっとも紅葉がきれいといわれている獅子舞へ行く道で、二階堂川は獅子舞の谷を流れ下って行きます。

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さすがの獅子舞も行った時期が遅かったため、銀杏の黄葉は全て葉を落としていました。しかし紅葉はすこしだけ残っていました。

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獅子舞の紅葉です。

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獅子舞の高いところはすでに紅葉も葉を落としていました。今年はもっと早い時期に再訪したいものです。

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獅子舞の頂上にある天園から見た初冬の獅子舞の谷です。

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獅子舞の最上部からは富士山がよく見えました。しかし写真に映っているように高圧電線の鉄塔がちょっと興ざめでした。

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永福寺跡にもどって、分かれ道を右側に曲がり、二階堂川に架かる理智光寺橋を渡りました。

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しばらく行くと理智光寺跡の石碑が建っていました。理智光寺は護良親王の打ち捨てられていた首級を埋葬した僧が建てた寺院だそうですが、今はあとかたもありませんでした。

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理智光寺跡の山上には護良親王のお墓があり、宮内庁が管理しているそうです。

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きつい階段を登ると親王のお墓がありました。

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下りの階段は谷底が見えるほど急なので、慎重に降りないと危ないのですが、参道の紅葉がきれいなので、ついついよそ見をしてしまいます。

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由比ケ浜にあるたいやき屋で買ったたいやきを由比ケ浜海岸で食べました。毎日同じことの繰り返しで生きていますから、昔流行った歌のように、自由を求めて広い海を泳いだら(私の場合は狭い大地でも可。)面白いだろうなと思いました。しかし最後はおじさんに食べられてしまうので、良い子はまねしないで、焼きたてのうちに食べましょう。

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由比ケ浜に太陽が落ちようとしていました。夕日が落ちても、鎌倉の世界遺産候補とチョウの話しはまだまだ続きます。(話しは夕日とは関係ございませんが・・・オチがない。)
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